2010-09-30

プログラマーが読んで楽しめる本

全プログラマーが読んで楽しめる本とは何か。最良の本ということになれば、これは、そのプログラマーの信仰する言語によって、異なるであろう。

例えば、C言語厨はK&Rとか言う古書を聖書と定めている。LISP信者は全員、SICPという魔法の経文を所有しており、毎日欠かさずに読経するそうである。また、各人が確実にSICPを読んだことを確認しあう意図なのであろう。LISP信者同士の挨拶は、"Have you read your SICP today?"である。C++信者にとっては、ISOの規格書が最良の本だろう。コンパイラ屋は、銘の刻まれた剣と盾と鎧を装備した騎士が、ドラゴンと向かうあう本を、座右に置いているらしい。これにはどういう言われがあるのか分からないが、たぶんゲームの攻略本か何かであろう。

話がそれた。ここでは、プログラマーの宗教、もとい言語や専門分野に関わらず、一般に楽しめる本を紹介する。

G Pascal Zachary著:Showstopper! the Breakneck Race to Create Windows Nt and the Next Generation at Microsoft
邦訳:闘うプログラマー ビル・ゲイツの野望を担った男達

Windows NTの開発秘話。NTカーネルの設計者であるDave Cutler様を主人公にして話が展開される。

Clifford Stoll著The Cuckoo's Egg: Tracking a Spy Through the Maze of Computer Espionage
邦訳:カッコウはコンピュータに卵を産む〈上〉カッコウはコンピュータに卵を産む〈下〉

伝説のハッカーの一人、Clifford Stallの自著による、不正アクセスの発見と監視の記録。

長谷川 裕行著:ソフトウェアの20世紀―ヒトとコンピュータの対話の歴史

コンピューター史をひと通り、画像付きで解説している歴史書。

とりあえず、自分の読んだ中で、特に面白いと思ったものを挙げた。他にも、90年代前半までのコンピューターウイルスの歴史を解説した良書があったはずだが、本の題名を忘れた。

他にも、マイ・コンピュータをつくる―組み立てのテクニックという、ブルーバックスシリーズの本があるのだが、これは少し、人を選ぶかもしれない。内容は、8086を使った自作コンピューターの作り方を説明する本である。とはいっても、今となってはそれほど役には立たないだろうし、電子工作が好きな人向けか、当時の組み立て済みではない自作マイコンの歴史的資料を探している人向けだろうか。

3 comments:

齊藤 said...

SICP は Lisp の方言であるところの Scheme を使って解説をしてはいますが、あくまでも計算機科学の本です。 Scheme そのものについてはほとんど説明していません。 Lisp 系言語の力の源泉であるマクロについて全く触れていないほどです。 むしろ、基本的な機能だけで説明に使える言語として Scheme を採用したのではないかとさえ思います。 Lisper/Schemer に限らず読んで面白い本だと思いますよ。
言語としての Lisp を全面に出したものとしては CommonLisp では「実践 CommonLisp」「Let Over Lambda」「On Lisp」あたりが人気です。 Scheme では「プログラミング言語SCHEME」「The little schemer」くらいでしょうか。 読物としては「ハッカーと画家」がメジャーどころという感じです。
それと、 Lisp は一枚岩ではないので、ひとくくりにされるともにょっとくる感じがします。 単に Lisp と言った場合というのは、例えて言えば「Algol 系」とか言うのと同じくらいおおざっぱな分類なのです。

江添亮 said...

別のLisperから、SICPはSchemeの教科書ではなくて、プログラミングの教科書だと言われましたね。

江添亮 said...

というか、実は私は、SICPの現物を持ってます。
数年前に買ったのですが、全然読んでいませんね。
やはりLISPは理解出来ません。