毒米で有名になっているが、ふとつぎのようなコピペが気になった。
アフラトキシン が極微量で死に至らしめるコストパフォーマンスに優れる毒物である証拠に、 イラクの生物兵器として製造されていました。
http://tokyo.usembassy.gov/j/p/tpj-j20030320d2.html#%E7%94%9F%E7%89%A9%E5%85%B5%E5%99%A8
2002年の話らしいが、こんな面白いプロパガンダを知らなかったとは。さすがはアメリカだ。敵国をおとしめるためならば、トンデモなプロパガンダをやるものだ。
アフラトキシン、つまりはマイコトキシンなわけだけれど、アメリカは1980年の初めにも、ソ連がマイコトキシンを生物兵器として使ったというプロパガンダに多額の金をかけている。1981年9月13日、国務長官のアレキサンダー・ヘイグは、ソ連がマイコトキシンをラオス、カンボジア、アフガニスタンにばら撒いたと発表した。その証拠も挙げられたのだが、カンボジアの一枚の木の葉と一本の小枝を調べたというもので、科学者達が追って証明しようとしても悉く失敗したという話だ。そもそも、確実に殺すためには、精製したトキシンが、一平方マイルあたりに、三トン必要だという試算から考えても、馬鹿げた話だ。たった数十リットルのアフラトキシンをばら撒いてどうしようと言うのか。すでによく知られた神経ガスのほうが、よほど効率がいい。
参考:
殺人・呪術・医薬―毒とくすりの文化史 ジョン・マン著 山崎幹夫訳 東京化学同人出版
ISBN-10: 4807904280
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