父親が前々から、鯨を食べに行こうと言うので連れて行ってもらうことにした。何でも、よしみという店で、鯨のサービスセットなるものが、三千円であるらしい。一人で注文するにはちょっと高いが、二人で行くなら注文してもいいというのが、父親の思うところらしい。しかしながら、私は鯨に対して特別に思い入れなどないし、酒も好きではないので、飲み屋に連れて行ってもらったところで、それほど嬉しくはない。
そして、サービスセットの、鯨のベーコン、ステーキ、刺身などを食べたわけだが、どれも脂っぽく、とても食べられたものではない。ステーキだけは唯一、焼くことによって脂がなくなっていたが、硬すぎて食べられたものではない。親父はうまいうまいと食べていたが、理解できないことだ。
結論、鯨は脂だらけか、さもなくば恐ろしく硬くてマズい。何が悲しゅうてこんなマズいモンを大金払って食わなあかんのや。東方朔の言葉に、「水至清則無魚、人至察則無徒」というものがあるが、マズいものをマズいと言い捨てる正直者と生まれたからには、親孝行はできないものだ。
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