ある、一ページ丸ごとつかっての求人広告の文面。
2人に1人がマンションを購入しています。入社一年半以上の社員に限定すれば、ほぼ1.4人に1人の割合です。固定給だから、安心できる。スタッフが口々にいう。この言葉を証明している数字がありました。持ち家比率です。
おお、高収入の仕事なんだな。どれどれ、仕事の内容は、
タイトル:未経験から始められるマンション営業(男女)
事業:新築分譲マンションの企画及び販売代理
マンションを買えるほど、社員には高給を払っているということを宣伝したいのだろうが、いかんせん仕事がマンションの営業なのだ。まさかこの会社ではノルマ消化のために自社物件を買わされているのではないか、と思われる恐れを考えなかったのだろうか。こんな広告を出す会社の営業は、なんだか怖い気がする。
ところで、なぜ日本ではマンションを集合住宅の意味で使うのだろう。まず確実に英語からの輸入だと思うのだが、一体いつ頃この言葉が日本に入ってきて、どういう経緯で集合住宅を意味するようになったのか。
と思ったら、語源由来辞典に載っていた。どうもアパートという語が、あまりにも賃貸の集合住宅という意味合いが強かったので、部屋を買い切る集合住宅と区別するために使うようになったらしい。
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