豊国廟と静閑寺に行ってきた。どちらも歩いて行ける場所にある。まず豊国廟に行ってきたが、石段が多い。その数、実に565段あるらしい。とても数える気にはならなかったが、とにかく足が疲れた。とりあえず上がると、石が組んである。なるほど、あれがあの絶倫のエロオヤジが奉られている場所というわけだ。しばらく足を休めて、また長い長い石段を降りた。
静閑寺には、誰もいなかった。当然だ。観光客が来るような場所ではない。ここには、高倉天皇と小督殿が奉られている。平家物語では欠かせない人物だが、私はどうも、高倉天皇に関する話は、あまり好きではない。
さて、静閑寺から道なりに帰ると、清水寺にでた。大勢の観光客でごった返していた。特に、音羽の滝の前はひどい行列で、徒然草の第四十一段が思い出されて愚かであった。しかし、まったく日本語が聞こえないのはどういうわけか。中国語と韓国語しか聞こえない。世も末というものか。しばらく哀れな観光客達を眺めていると、中国人風の二人組みのオバハンが、傘の先を強く私にぶち当てておきながら、省みもせずに過ぎ去っていった。中国が優れていたのは、唐の時代までと、誰かが言っていたのを、ふと思い出した。
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