Chromium Blog: Google Chrome Release Channels
以前、Google Chromeには、Releaseチャンネルと、頻繁に更新されるが十分にテストされていないDevチャンネルがあった。今回、三つに増えることになった。
Stable channel。これは先のReleaseチャンネルであり、デフォルトである。
Beta channel。これはStableチャンネルより頻繁に更新されるが、そこそこテストされている。
Developer preview channel。これは先のDevチャンネルである。試験的な実装などは、このチャンネルで公開される。
チャンネルを変更するには、これを実行して、希望のチャンネルを選択する。
そして、Developer preview channelに更新が来た。興味を引く変更点は、以下の通り。
- WebKitのバージョンをリビジョン39410に上げた。
- 完全なズーム機能や(現在のズーム機能は、テキストのみ)、オートスクロールに対応している。canvasなどの新しいCSSにも一部対応している。
- V8エンジンが0.4.6.0に更新された。
- ネットワークコードを自前実装した。これまでは、WinHTTPライブラリを使っていたが、ポータビリティのためには、独自の実装が必要であった。もしこれによって機能しないサイトがあれば、報告して欲しいとの事。特に、認証を必要とするサイト。
- Greasemonkeyに似たユーザスクリプトを実験的にサポート。詳細はここで読める。有効にするためには、引数に--enable-user-scriptsを渡すこと。まだかなりexperimentalだ。
- HTTPSのみのブラウジングモードを追加。このモードでは、すべての接続をHTTPSで行う。HTTPSをサポートしていないサイトや、SSL認証にエラーのあるサイトは、アクセスできなくなる。このモードを使うと、HTTPSを謳いながら、SSL認証に問題のあるサイトが如何に多いかが分かると思う。
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