ノートを買いに行って驚いた。縦線のノートがほとんど売っていない。これはどうしたことか。罫線のノートなら、腐るほど売っている。しかし、縦に線の入ったノートは、どこにあるか教えてもらわないと分からないほど、陳列棚の片隅に押しやられていた。これは一体どうしたことか。
見ると、「東大生が考えたノート」などというカマくさいPOPと共に、等間隔で点を打っている罫線ノートがあった。曰く、「グラフも縦書きもしやすい」。おいおい、最初から縦線のノートなら縦書きはもっと簡単だし、グラフなら、方眼紙を使った方がいいだろう。見れば、方眼紙も、探さなければ発見できないほど少ない。どういうことだ。
何件か文房具屋を回ってみて、悉く同じだったので、どうもこれは、最近の風潮なのだろうか。
何故、にわかに縦線ノートが欲しくなったかというと、字の練習をするためだ。万年筆を買ってより、字を書くということを、久しく忘れていたことに気がついた。そこで、字を学ぶことにしたのだ。
まず、本屋に行って、字の練習に役立ちそうな本を探してみた。一冊だけ見つかった。「漢字筆順ハンドブック」という、かなりコンパクトな本で、漢字の筆順を収録している。よく使われる漢字2533字に加えて、旧字なども277字、計2810字収録している本だ。しかも安い。560円+税である。迷わず購入した。
その上で、縦書きのノートを探したのが、上の顛末だ。ようやく一冊見つけて購入した。
これは一体どういう事だろう。横書きを前提としたコンピュータが発達したためだろうか。
ともかく、きれいな字を書く練習も始めよう。聞説、我が祖父は、まるで活字のような、きれいな字を書いたそうだ。読む人をして、印刷された字であると思い込ませたほど、字がうまかったらしい。
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