幸徳秋水に関する研究の本を読んでいるが、これがなかなか面白い。
書生の身分になって、実家から七円の仕送りをもらっていたので、吉原で遊びまくっていたとかいうこともあったらしい。
また、友人の小泉三申の言葉によれば、幸徳は、女は「美人至上主義」とでもいうような価値観を持っていた。一番目の妻との結婚は、写真一枚を見ただけで決めている。そんな結婚がうまくいくわけが無く、二ヶ月後に離婚するわけだが、その顛末も面白い。「里帰りしてみてはどうだね」と、笑顔で駅まで送り出してから、独り大酒して、誰にも相談せず、酔った勢いで離縁状を書き、酔ったままポストに放り込んだのだとか。また二番目の妻も、式の直前になって、友人の小泉に「失敗だ。これから飲みに行こう。式をすっぽかせば、あきれて帰るだろう」などと言っている。
また、中江兆民の門弟となっていた時に、こづかいに困って、艶小説を書いたこともあったのだとか。どんな小説だろう。気になる。
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