Lair Of The Multimedia Guru » Chrome droppings
オープンねぇ、ITU H.264の開発は、JVT-expertsという、公開ML上で行われていて、公開FTP上にソフトウェア、ドラフト規格、提案された変更、テスト結果、会議その他あらゆるものが置いてある。当時、誰でもリアルタイムで議論や提案ができたわけだ。GoogleのWebMは、On2の動画コーデックである。私の知る限り、On2によってクローズドで開発されていた。でも、On2の人間はjvt-expert MLにもいたんだけどなぁ。
そういうわけで、WebMがH.264よりオープンだというのは、中傷でしかない。特許問題というのは、これからWebMが広く使われて、企業が、調査するだけの利益が得られると判断したときまで分からない。それに、高画質と圧縮率でどちらが優っているかは、すでに何度も結論されてきたではないか。Googleには新しいモットーが必要なのではないかな。例えば、"don't be stupid" みたいな。
コメント欄では、さらに面白い予想がでてきている。WebMは、OggやTheoraと同じく、ゲームに使われ、Webでは、結局Flashが引き続き使われるだろうという予想だ。なかなか面白い。
もっとも、ゲームではBinkの牙城を崩すことはしばらく無理だろう。Binkは圧縮率も画質も最悪のコーデックであるが、デコードのコストが低く、現在、およそゲームを動かすことができるすべてのプラットフォームで実装されているという強みがある。ゲームには、圧縮率や画質よりも、デコード負荷や移植性の方が重要なのである。
そういえば、VP3がH.264より早く公開されているという指摘があるが、後にH.264と呼ばれるようになった規格の制定作業は1998年から始まって、1999年に最初のドラフトが公開されている。先に公開されたのはどっちだろう。
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