あれだけ馬鹿げたことをして、いまだに被害届の取り下げが行われないのか。何故か。前例がないからか? 被害届の提出に対する萎縮か? 意味が分からない。
日本は、Winnyの開発者を逮捕して、P2P技術の合法利用という道を塞いだ。ナップスターの例にみられるように、合法利用に転換する道はあったはずなのだ。Winnyプロトコルは、たしかに違法目的にしか利用できなかったが、管理サーバーのない、純粋なP2Pによるネットワークによって、実用的なファイル共有を実装した最初の例として、Winnyはソフトウェアの歴史に名が残るはずだ。また、BitTorrentプロトコルは、LinuxのISOイメージの配布、ゲームのアップデートパッチの配布、さらには、合法的なゲームの販売における配布そのものにすら、使われている。その道を日本国自ら閉ざしてしまうとは情けない。検索エンジンは著作権法にひっかかり、日本にサーバーを設置できない。最近、ようやく著作権法が修正されたものの、すでに時遅く、日本はもはや、検索エンジンではどうあがいても勝ちようがない。ましてや、ユーザーの機器を代理設置することによる、テレビの海外転送サービスまで、著作権上、違反という判例がでている。これにより、インターネット上のホスティングサービス(インターネットのほとんどのサーバーが該当する)をまともに提供することは不可能だ。
ソフトウェア特許はいうまでもない。私は生涯、パナソニック系列の製品を買わないと決めている。
日本は法整備の点ではるかに遅れをとっており、もはやソフトウェア産業に期待することはできない。いずれ滅びるだろう。その時最も役に立つのは、英語力である。プログラマーに英語は必須である。字が読めなければ、プログラミングを学べるわけがない。プログラミングに関する情報は、ほとんどが英語である。好むと好まざるとにかかわらず、英語が必須である。
しかし、今私は英語を読めない人間のために、C++0xの参考書を書いているわけだ。おそらく、むしろ書かないほうが日本人のためなのかもしれない。つまり、日本語の参考書など書かなければ、日本人がプログラミングを学ぶには英語を学ばなければならず、必然的に、日本に固執する必要がなくなるため、国外に出ていく。その方が、いま日本に住んでいる子供、すなわち未来の本物のプログラマーのためである。
しかし実際、私はプログラミングをする。しかし、その結果を日本国内で公表することは決してない。何故ならば、日本国内において、どんな内容であれ、プログラムを公開するということは、すでに何度も実例があるように、高い逮捕のリスクがある。もちろん、公開しなくても、結局はリスクがあることに変わりないのだが、逮捕の可能性を大幅に下げることが可能だ。
何故ならば、ひとたび逮捕されるや、事実上、起訴されるまでに十分な時間、拘留され、保釈は認められない。起訴されるも、相変わらず拘留され、保釈は認められない。恐ろしいことに、論理的、技術的に反論すればするほど、犯罪の理解と意図があったとみなされ、ますます保釈が認められなくなるし、罪も重くなる。
日本の取り調べは密室であり、被疑者の権利が十分に保証されていない。記録も残らず、ありもしない作文への署名を強要される。ほぼすべての人間は、圧迫的な取り調べに数日と耐えられず、一刻も早く逃れたいがために、また、早く自白すれば罪が軽くなるという、日本には存在しない司法取引に騙され、ありもしない自白をし、作文に署名する。裁判は形だけ行われ、取り調べでの強制的な自白や書名は、すべて正しいものとして扱われる。そこに希望はない。逮捕されれば、すべて終わりである。自分だけはその魔女裁判のような取り調べに耐えられると考えるのはうぬぼれである。人間の精神は、そのような非現実的な環境に耐えられるほど強くはない。裁判で無罪を証明できたとしても、拘留された何ヶ月、何年もの時間は、取り戻しようがない。ゆえに、そのような論理と正しい技術理解の通用しないリスクは、もとより避けるべきである。
ゆえに、日本でプログラミングをしないということは、リスクを最小限にするという点で、もっとも理にかなった戦略だと言える。ソフトウェアの価値を正しく評価しない日本ならではの最善手である。
言っていることは(一部を除きほぼ)当を得ていると思うが、
ReplyDeleteだからといって働かない理由にはならないだろう。
本を執筆中ってのはいつでも投げ出せる以上働いているとは言い難い。出版して初めて働いていたことになろう。
だから一刻も早い執筆に勤めろよ。
本ができたら買うつもりだからさ。
日本発、世界のウォークマンがあっさりiPodに市場を明け渡した原因は日本の音楽著作権にある。
ReplyDeleteNapsterが合法の音楽配信サイトの運営会社になり、AppleがiTunes Music Storeを成功させた頃、日本では消費者から頂いた売り上げをせっせとCCCD開発につぎ込んでいた。
さらに言うと、20年も先んじてたはずの日本の電子書籍が成功したのは電子辞書ぐらいのもんで、去年はなぜか日本も世界も電子書籍元年(苦笑)だった。
ReplyDeleteCCCDの轍を踏まないで欲しいという思いで電子書籍に関わる会合に参加し続けたけど、やっぱりXMDFは作るだけ作って捨てられた。
CCCDを作るのにかけたコストと同じようにだ。
まだまだ中世の国ですね
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