先日、絶滅危惧種の珍走団と遭遇したので、そのことでも書こうと思う。
あの日、私は予備自衛官の射撃訓練を終えて、射場から駐屯地へ帰る途中であった。我々は、迷彩服を着用し、あの数ある自衛隊車両のうちでも有名な、三トン半のトラックの荷台の簡易なベンチに座って、ガタガタと揺られながら、道路を走っていた。
その時突然、特徴的な騒音が聞こえてきた。荷台の後ろから外を見やると、5,6台ぐらいのバイクの集団がいた。そのバイクは非常に特徴的で、エアロダイナミクスのよく効きそうな外装、無駄にでかい背もたれのようなもの、非常に変わった形のくねくねと曲がったマフラーなどを装着していた。
人も変わっていて、サングラスやマスクなどを着用していた。しかし、どう見ても年齢が若くない。中には、少なくとも四十代ではないかと思われるような人物もいた。皆、小刻みに右手を動かし、一定のリズムで騒音を発生させるという、非常に燃費によろしくない運転をしていた。
もうこんな人間は絶滅したかと思っていた。彼らは40年前からタイムスリップしてきたのだろうか。
我々は言葉を失いつつ珍走団を眺めた。珍走団の方も、我々を凝視しながら、トラックの両脇をすり抜けていった。確かに、我々は迷彩服を着用して、自衛隊車両の荷台に乗っているのだ。まあ、人目をひく姿ではある。
珍走団が過ぎ去った後で、ある曰く、「アイツら、ワシらのこと珍しそうにガン見しとったけどな。ハッキリいって、お前らの方がよっぽど珍しいやろ」
真理である。
なお、一部ノーヘルがいたものの、信号はちゃんと守っているようであった。
それは、旧車會って言う人達ですよ。
ReplyDelete過去に生きてますね。
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