2012-02-26

HDDの価格は依然として高い

こと、コンピューターとその周辺機器に関しては、「思い立ったが吉日」である。と同時に、常に「今は時期が悪い」状態でもある。だから、必要になった時点で待たずに買うべきなのだ。それにしても、今は時期が悪い。

色々と考えた挙句、やはり将来的には、Linuxに移行すべきであると結論した。もはやWindowsは終わった。ソフトウェアを文化財産とみた場合、これからは、ソフトウェアは最低でもオープンソース、望ましくはフリーであるというのが必須になってくることに疑いはない。なぜならば、文化財産は次世代のために保存しなければならないからだ。ともかくLinuxをインストールしてみようと思ったのだが、これがまた厄介なのだ。問題はLinuxとは関係がない。

まず、今のWindowsをインストールしているHDDには手を付けたくない。いまのWindowsの環境は、念のためにこのままの状態で残しておくべきだ。パーティションも切りたくない。デュアルブートも面倒だ。そこで、物理的に別なHDDを用意して、そこにLinuxをインストールしようと、こう考えた。物理的に今のHDDを接続しなければ、どんなヘマをやらかしても今の環境を壊す恐れはない。

そのため、HDDを買おうと考えたのだが・・・色々と問題が多い。

まず値段だ。やはりタイ洪水の影響は未だに大きく、HDDの値段は高い。まあ、2TiBや3TiBのHDDを買うのに一万円かかるというのであれば、納得できる。しかし、1TiBのHDDも同様に一万円するというのは納得できない。いや、もちろん、タイ洪水という納得できる事情があるのだが、やはり納得できない。同じ一万円なら、同じく一万円程度の値段の120GiBのSSDを買うべきかもしれない。

そもそも、なぜ1TiBにこだわるのか。それは、私のマザーボードがUEFIを使っていないからだ。したがって、ブート可能なHDDに、2TiBの壁が横たわっている。そのため、2TiBのHDDは使えない。

いまさら容量の壁というのもおかしな話だが、現実問題なのだからどうしようもない。HDDに加えてマザーボードとメモリとCPUを交換するというのは経済的に苦しい。

それにしても、今のHDDの価格の高止まりは凄い。現時点では、HDDの値段に容量はあまり影響しないようだ。

GPTにより、容量の壁は、9.4ゼッタバイト(zettabyte)、もしくは、8ゼビバイト(zebibyte)まで遠ざけられた。さて、この壁は、将来問題になるだろうか。思うに、まだ私が生きているうちに問題になるだろうとおもう。(うっわ、しょうもな。たったの8ZiBまでしか使えへんなんて、今時ありえへんやろ。当時の奴ら、何考えてたんや、アホちゃうか)

まあ、今の環境でも、ビルド済みのgccのweekly snapshotのバイナリは手に入るので、ひとまずC++の参考書の執筆には問題がない。どちみち、今はまだ、満足できる品質のC++11コンパイラーが存在しないので、gccもclangも、C++11の参考書の執筆においては、信用するに足りない。それに、いまの環境を激的に変えるのは、時間的な損失が大きいのでやりたくない。参考書を書き終えてから、ともかくも考えよう。おそらく、OSをインストールするディスクは、将来的にはSSDを使うべきだと思う。

追記:どうも現実は非常にやっかいなようだ。というのも、Linuxは基本的にBIOS経由のGPTでのブートをサポートしている。これは、理論上、技術的に可能である。しかし、現実には、多くのBIOSが規格違反のバグを抱えているらしい。GRUB2はBIOS上でのGPTブートをサポートしているそうだ。つまり、BIOSでGPTが使えないというのは、ブートローダーがサポートしていないということである。GRUB2を使えば、BIOS環境でGPTを利用したHDDからOSをブート可能である。OSがGPTをサポートしてさえいれば、あとはOSの仕事である。だから、Linuxのインストール用であれば、BIOSであっても、どんな容量のHDDでも構わないということになる。

3 comments:

  1. HDDが安くなるまでWindows環境 + VMWare Player + Linuxで我慢してみてはどうでしょうか。

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  2. そういう手もありましたね。

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  3. 2TB の HDD は 2TiB より小さいので何も問題ないと思うのですが. まあ、3TB の HDD でもざっくり 1TB 損するだけで、使うことは可能ですよ

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