2012-05-05

自由なソフトウェアによるFlash

ついに、今使っているPCからAdobeの不自由なFlash Playerを取り除く決意をした。不自由なソフトウェアの使用は最小限に留めたい。実際、Flashにはほとんど頼っていなかったとはいえ、Flashなしというのもつらい。なぜならば、YouTubeでは、広告付きの動画は、いまだにFlashを必要とするからだ。それに、往年の名作Flash動画が見られなくなるのも辛い。

そこで、Flashの自由な実装を試してみることにした。GnashとLightsparkである。

Gnashはある程度完成されて、安定した実装だ。最新のFlashには追いついていないが、Flashアニメが全盛だった昔のFlashならば、問題なく再生できる。また、YouTubeも再生できる。ニコニコ動画の外部プレイヤーは見られないようだが、もとよりニコニコ動画のアカウントは、SPAMメールまがいの通知メールを送りつけはじめ、しかも無効にする設定が面倒だった時に消したので、もはやどうでもいいことだ。

Ubuntuでインストールするには、以下のコマンドを使えば良い。

apt-get install gnash

ブラウザープラグインをインストールするには、以下のコマンドを使う。

apt-get install browser-plugin-gnash

さて、Flashの自由な実装にはもうひとつ、Lightsparkというものがある。これは、最近にわかに注目を集めている実装で、最近のFlash規格を実装している。ただし、現時点では、まだ未完成かつ不安定で、実用にはならない。

apt-get install lightspark browser-plugin-lightspark

一応試してみたが、まずYouTubeでは、UIが表示される、さらに再生しようとすると途中でクラッシュする。ニコニコ動画の外部プレイヤーでは、未実装エラーがでる。昔のFlashは、Gnashにフォールバックするので、結局はGnashだ。Lightsparkはまだ実用の域には達していない。

ともかく、これで不自由なソフトウェアといえば、nVidiaのバイナリブロブしかなくなったはずだ。特許に抵触している恐れのあるソフトウェアはあるものの、そもそも、あらゆるソフトウェアは潜在的に特許に抵触している恐れがあるのだ。ヘルプアイコンですら特許申請を通ったのだから、何だって通る。

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