UNIXシステムでは、伝統的に、ルートディレクトリに/bin、/sbin、/libがあり、また、/usr下にも同名構造のディレクトリがある。ルートディレクトリでは、システムの基本的なツールやライブラリを入れておき、/usrでは、それ以外のものを入れておくという使い方がなされている。
/usrはシステムに必要不可欠ではないから、/usrをマウントせずともシステムはブート可能であるという伝統的な思想がある。しかし、今や話はそんなに単純ではなくなった。今のシステムは、GUIやら何やらと色々あり、/usrに依存せずブートするというのは不可能だ。では、/usrのうちブートに必要なものはすべてルートディレクトリに移すべきだろうか。そもそも、なぜ今時分ける必要があるのだ。ディレクトリが複数あると、管理が面倒だ。バックアップにしたって、なるべくディレクトリは少ないほうがいい。
というわけで、Ubuntuでは/とusrをマージする計画がある。従来のルートディレクトリ下にある/binや/sbinや/libは、それぞれ、/usr/bin、/usr/sbin、/usr/libへのシンボリックリンクになる。
これは、なにもUbuntuが初めてというわけではない。すでにFedoraが先行してマージを実行している。
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