AIbrahem comments on Egyptian Military grants itself sweeping powers; effectively military coup.
Redditで、エジプト人を名乗る人間がコメントを書いていて面白い。
今エジプトで力を持っている勢力というのは複数ある。エジプト軍最高評議会、イスラム教徒、若い革命家とリベラル派である。
エジプト軍最高評議会は、ある程度は民主化に歩み寄っているものの、完全ではない。たとえば、エジプト軍最高評議会は、今作られた憲法に、軍の独立性を認めるようないくつかの項目を入れている。軍隊はイスラム教徒、憲法改正論者、また軍隊に戦争を命じる議員や大統領の命令を聞く必要はないことというのがそれだ。エジプト軍最高評議会は、若い革命家とリベラル達を、無政府主義者の烏合の衆であるとみなしている。そのような勢力はイスラム教徒の勢力に負けてしまう。イスラム教徒が権力を持てば、この革命は結果は、イランのような国に逆戻りということになる。
イスラム教徒。軍によって制定された新憲法は宗教の自由を制限するものであると考えている。リベラル派のことは全然信用していない。
若い革命家とリベラル派。自由を求める少数の若者。エジプト軍最高評議会は敵であると考えている。彼らは、まだ革命は終わっておらず、エジプト軍最高評議会は軍事政権の存続を図っていると考えている。イスラム教徒に対しては、それほど強い敵だとはみなしておらず、軍隊を何とかしたあとは、どうとでもなる存在だと考えている。
「座したるエジプト市民」は、この状況を静観している。平均的なエジプト市民は、何よりも安定を望んでいるし、ある程度の信仰があり、立候補して自分の意見を述べる権利が得られるべきだと考えている。
ちなみに、このコメント主は、今回の革命には反対の立場であるという。今の不安定な状況では、イスラム教徒が権力を握る可能性があり、そうなれば未来はイランのようになってしまうだろうと考えているそうだ。
実際、イランは革命が成功した結果、イスラム教徒が民主的に権力をとってしまい、結果として制限の多い宗教的な国に逆戻りしてしまったわけで、そういう実例がある以上、今回の革命は手放しで喜べない。なんだかんだ言っても、ムバラクの30年にも渡る非常事態宣言下で、それなりに安定していたわけだし。
これを考えると、明治政府は世界の平均的な革命に比較して、成功だったわけだが、いったいこの違いはどこから来るのか。
少なくとも、科学技術の発展は、健全で安定した政治とはあまり関係がないように思える。
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