2012-07-20

制限された環境に好んで囲い込まれたものが、今更制限を憂うことの愚かさについて

Microsoft comes under fire for five-figure Xbox 360 “patch fee” | Ars Technica

Fezの開発者によれば、ゲームのパッチは、2つ目以降のパッチにかかるMSの高いパッチ配信料のため、出せないという。

"People often mistakenly believe that we got paid by Microsoft for being exclusive to their platform. Nothing could be further from the truth. WE pay THEM."

プラットフォーム独占にすることで、Microsoftから金をもらっていると思われているようだが、それは大違いだ。金を払っているのは俺らだ。

わざわざ自分からひどく制限されたプラットフォームに排他的にソフトウェアを出し、利用者の自由を不当に奪っておいて、いまさらその制限が自分の身に降りかかったことに文句を言う。自業自得である。

聞くところによれば、AppleやValveのソフトウェア配信システムでは、パッチを出すのに金を取らないという。そういう他の競合と比べれば、Microsoftのパッチ配信に料金を要求する契約はひどいとも言えるかもしれない。しかし、そんなのは最初からわかっていたことだ。いまさらに泣き言を言っているのは、この問題を公にすることで、MSが一般大衆の圧力に負けて契約を変えることを密かに期待しているのだろう。どちらも誠意のない態度であると言える。

このような問題は、XBox360のプラットフォームが自由であり、利用者がソフトウェア改変の自由を有していれば、そもそも起こりえないことである。なぜならば、そのような自由なプラットフォームでは、パッチ配布をMicrosoftのインフラに依存する必要がないからだ。

xkcd: Infrastructures

2003:
「俺のエッセイ読んでくれたかい」
「ああ、内容は良かった。だが.DOCってのがね。もうちょっとオープンな」
「おいおい、やめてくれよ。実際にまともに動くソフトウェアを使おうぜ。お前の馬鹿げたオタク臭え闘争とやらはよそうぜ」

「そうじゃなくて、俺らが作ってるシステムを知ってもらいたいし、それと」
「いーや、お前は単に自己満足したいだけだ。現実ってものがまともに見えてない。たぶんアスペだろ」

2010:
「クソ、Facebookがソーシャルを支配しやがった。しかも奴らはとんでもなくひどいことをし始めた」
「見ろよ」
「世界一小さいオープンソースなバイオリンだぜ」

5 comments:

  1. えぞえさんもアスペ

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  2. XBOX360のパッチ配信料は「パッチを何度も出さなきゃいけないような、不完全なソフト」を排除することには貢献してます。


    その「自由では無い」制限によって、ユーザーは安心して最低ライン以上の品質を手に入れられるわけです。

    自由はにすりゃ良いってもんでもないと思いますよ。

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  3. XBox360は利用者にソフトウェア改変の自由を与えない非人道的なプラットフォームです。
    そのような不自由で制限された環境は利用者を不安にさせます。

    パッチを出しにくくすることによって品質が上がると考えるのは幻想です。
    むしろ、巨大な変更を一度にリリースするようになり、利用者にアップデートに対する不安を与えます。

    さらに、パッチ配信料は、大企業にとってははした金ですが、小規模開発元にとっては重税です。
    これは、公平な競争を阻害します。

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  4. 話の主語がコロコロ変わるので分かりづらすぎます。

    XBOX360の利用者とは、ゲームを遊ぶ人ですか?開発者ですか?
    私はゲームを遊ぶ人の話を書きました。

    ゲームを遊ぶ人にとって、ソフトウェア改変の自由なんて要りません。
    ゲームを遊ぶ人にとって「巨大な変更」なんて要りません。新しいゲーム買いますから。
    ゲームを遊ぶ人にとって、アップデートに不安なんてありません。検証なされているでしょうし、されず出されるような糞メーカーは見限ります。

    ゲームを遊ぶ人にとって、小規模開発元の重税なんて知ったこっちゃありません。
    パッチを出さなきゃまともにならないようなゲームをリリースされるほうが迷惑です。

    最近ネタかマジか分からない共産主義的な記事が長々続いていますが、そろそろ飽き飽きです。
    まさか本当に共産主義にでもおぼれたのかと不安になります。

    利用者は「今受けられるサービス」に対して金を払っているのであって「永久的に文明の記録に残るデータ」に別に価値を認めていません。

    記憶に残るサービスが欲しいのであって、記録に残るサービスが欲しいわけではありません。
    制限されたハードの上で、その提供元が独占的にウハウハ儲けていても構いません。
    そのお金で新たなソフトが開発されるのですから。

    制限されたハードが消えたら、ソフトごと消えるのを承知で、その刹那的なサービスにお金を払っているのです。
    ゲーム1本、たった数千円。3日も遊べれば上等でしょう。

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  5. いまは大企業であるゲーム会社も、昔は小規模だったのです。
    このような仕組みは公平な競争を阻害し、公平な競争の阻害は、質の低下を招きます。

    私は共産主義者ではありません。
    第二次世界大戦の記憶が薄れ、全体主義への恐怖が消えた今、再び全体主義に向かおうとしている今の風潮を恐れているのです。

    文化の保存は非常に大切です。その価値に目覚めていないとは悲しいことです。

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