Chromebook Pixelのハードウェアがなかなか興味深い。私はChrome OSは使いたいとは思わないが、このラップトップは使ってみたい。
まず、ディスプレイが239PPIの2560x1700となっている。CPUはi5で、GPUはi5内蔵のHD4000なので、GNU/Linux環境では自由なグラフィックドライバーを使える。SSDの容量だけが少なすぎるが。
また、BIOSが自由なソフトウェアであるCorebootなのもすばらしい。
また、GoogleはChromebookのLinuxサポートにも積極的に貢献している。Corebootに力を入れている理由は、起動速度だ。結局、LinuxカーネルはBIOSを信用せず、使うBIOSの機能は代替の聞かない最小限に止め、ハードウェアの初期化や操作は全て自前で行う。とすれば、ブート時にBIOSによるハードウェアの初期化は無意味であり、そのような初期化を行わないBIOSが望ましい。しかし、既存のBIOSのファームウェアは、互換性のため従来の挙動を維持し、また不自由なソフトウェアなので、改良も出来ない。
[Phoronix] Google Pushes Linux Support For Chromebook Pixel
その他のファームウェアのソースコードの公開もしている。
[Phoronix] Google Designs Its Own Chrome Embedded Controller
ちなみに、Chromebookはデフォルトではトレチャラスコンピューティングとなっており、Googleの署名を受けたバイナリしか実行できない。Chromebookの物理的なスイッチを操作することでこの制限は外せる。ただし、このスイッチを操作した場合、ストレージの中身は全て消去される。なぜならば、制限を外すという事は、トレチャラスコンピューティングの保護から抜けるという事であり、一旦制限を外したあと変更を加えて制限を再び有効にする攻撃の可能性があるので、全消去される。
もっとも、この記事を読む読者は、比較的自由なコンピューターが欲しいのであって、比較的自由なシステムをインストールしたいだろう。Chrome OSのような実質Chromeブラウザーがシェルとなっているシステムを使いたくはないはずなので、特に問題はないはずだ。
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