[Phoronix] The First Benchmarks Of Unity On XMir: There's A Performance Hit
phoronix.comが意外な速さでやってくれた、XMir上で動作するUnity上でのゲームのベンチマーク結果が公開されている。
XMirとは、Mir上で動作するX互換レイヤーであり、X.Orgと全く同じように振る舞うため、既存のデスクトップ環境は一切変更する必要がなく動作する。将来的には、UnityはMir上でネイティブに動作する予定だが、Ubuntu 13.10と14.04では、暫定的にX上で動作する現状を維持し、XMir上で動作するようになる。
さて、そのX互換レイヤーのXMirのパフォーマンスはどうなのか。最低でもX.Orgと同じであるべきだ。
Intelの自由なGPUドライバー環境でベンチマークを行った結果、現時点で最新のXMir上で動作するUnity上で動作するゲームには、明らかに無視できないパフォーマンスの低下がみられた。
phoronix.comがこのベンチマーク結果を、記事公開前にMirの開発チームにみせて感想を聞いたところ、Kevin Gunnから、nexuiz以外は想定の範囲内だ。nexuizは何がマズイのか調べて見る価値があるとの感想が得られたという。
来月辺りにRadeonやNouveauのベンチマークも行うそうだ。
ネイティブのMirでUnityを動作させた場合のベンチマーク結果も気になるところだが、残念ながらまだMirはそこまでの完成度ではない。ただし、予定では2014年の10月にはMirネイティブでリリースできるようになっているはずだ。
そして、対抗馬であるWaylandのXWaylandで動作させた場合のベンチマーク結果も気になるところだ。XWaylandも動く段階に達しているはずだが、容易に環境を構築できないのだろうか。
まあ少なくとも、既存のXを利用するソフトウェアが、多少のパフォーマンスの低下以外は、同じように動作するというのは、評価するべきなのか。パフォーマンスの低下も、それほど著しいというほどではないし、もとよりIntelの内蔵GPUではまともなパフォーマンスが出ない。ベンチマークで使われているのは、いずれもオールドスクールなアクション性が非常に重視されるFPSであり、strafingやbunny hoppingやrocket jumpingといったテクニックは基本中の基本、Aim力は完璧で常に動きまわる敵に照準を合わせることができ。マップとアイテム位置は隅から隅まで頭の中に入っていることが最低限求められる硬派な対戦FPSであることを考えれば、このベンチマークのフレームレートは、X.orgだろうがXMirだろうが話にならない。
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