2013-09-04

Back To The Futureのプロットホール

ゼルダの伝説の時系列のバカバカしさを皮肉ったBack To The Futureのパロディ動画、Link To The Futureというものがある。その三作目で、ドク「タイヤの代わりに車輪を取り付けて汽車で押すというのはどうだ」、リンク「この時代のデロリアンから燃料抜き出して使えばいいんじゃねーの?」というやり取りがあり、はっと気がついた。そういえば、とてつもないプロットホールだ。

状況はこうだ。

BTTF2の終わり、1985年のドクの乗ったデロリアンは、1955年に雷に撃たれて誤作動を起こし、1885年に行ってしまった。ドクは1885年のウエスタン・ユニオンに依頼して、70年後の1955年のある場所に手紙を届けてくれるよう手配した。同時に、デロリアンを洞窟の中に隠し、70年後の1955年に発見されるようにした。

その後、ドクが射殺されることが明らかになり、マーティはドクを助けるために修理したデロリアンで1885年に向かった。

1885年に到着後、デロリアンの燃料タンクに穴が開いてしまい、ガソリンが漏れてしまった。1885年ではガソリンは手に入らない。さあどうしよう。

しかし、この時点で、1885年にはデロリアンが二台あるはずである。1955年に発見されるために洞窟に隠したデロリアンと、修理されて1955年からやってきたデロリアンだ。洞窟に隠したデロリアンから、ガソリンを抜いて使えばよかったのではないか。ガソリンを抜き取っても、1955年に発見されるには不都合ではない。

ただし、70年間も車を放置して、そのあと修理して動かすことを考えれば、ドクが保存のためにガソリンを抜いた可能性がある。

ただ、よく考えてみると、確かデロリアンは当初、1.21ジゴワットの発電だけでなく、走行にもプルトニウムを燃料としていたはずだ。1985年にはガソリンエンジンで時速88マイルぐらい十分出せるはずだが、なぜ走行までプルトニウムで賄おうとしたのか。その後、未来の技術Mr. Fusionにより、家庭ごみでお手軽な核融合を燃料にしていた。とすると、1885年のデロリアンにはそもそもガソリンなんか積まれていなかったのかもしれない。

ただし、70年後に手紙を送るというのは気になる。たとえば、ドクはマーティと再開して、現状と未来を知ったのだから、1955年にもう一通手紙を送ればよかったのではないか。

親愛なるマーティ・マクフライ殿

助けに来るときは、デロリアンに予備のガソリンを積んでもらいたい。

敬具など

ただし、この情報を知るには、すでにマーティが1885年に来ていて、燃料タンクに穴が開いたという状況が発生していなければならないのだが。

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