本の虫: C++11参考書の公開:C++11の文法と機能で宣言したように、C++11の参考書をGitHubで公開した。
GitHub Pagesでの閲覧:C++11の文法と機能
未完成ではあるし、一部昔のドラフト準拠で、正式な規格に追随できていない箇所もあるが、C++11のコア言語はほぼ解説している。
惜しむらくは、もっと早く、まだ状況が逼迫していない時に公開すべきだったということだ。GitHubに公開してから、修正のpull requestがかなりやってくる。多くは誤字や、単純なタグ間違いだ。そのような問題はあると分かっていたのだが、いちいち調べるよりも、一通り書くことを優先して、この数年間やってきたのだ。
もし、私のレポジトリにpull requestを送るつもりならば、急いでもらいたい。というのも、私は来月半ばにはインターネット接続を失うからだ。今も引越し作業のために、私物の整理をしている。
最終的な刻限は2013年11月17日頃だが、最後の数日は用事があり、また引っ越しの最終準備に追われるため、現実的な刻限は、せいぜい13日までだろう。その後は、私は関われない。誰かが引き継ぐしかない。ただし、引き継ぐといっても、私は今の文章を、単なる誤字脱字の修正以上に改良する利点があるとは思わない。
読めば分かるように、C++11の参考書に使われている、私のHTML/CSS/JavaScriptは、甚だ稚拙である。今なら執筆中に得られた経験から、もう少しはマシなマークアップを設計するだろう。HTMLは自由度が高いが、自由度が高すぎるが故に、どのようにマークアップするかをしっかりと設計しておかないと、こうなってしまうということだ。
また、執筆はC++11が正式に制定される以前から始まっているため、当時のドラフト規格を参考に書いていた箇所が多い。論文だけではなく、ドラフトに適用されたissuesも確認していたので、大方は修正してあると思うが、漏れもあるだろう。そもそも、この参考書はC++11の参考書である。来年発行される予定のマイナーアップデートのC++14や、またC++17になるだろうと言われているメジャーアップデートに、現行の文章を修正して対応するのは難しい。というのも、かなり後半にわたって語句や定義が変わっているからだ。
C++14やC++17の規格準拠の参考書が、もし私が次のC++規格のために、このような網羅的な参考書を書くならば、この既存の文章は一切使わない。新たに書きなおす。こんどは、もう少しまともなマークアップや、highlight.jsなどの有名なライブラリも使いたい。
それからもちろん、今度は早期の公開や、gitによる管理をしたい。今まで、バージョン管理ソフトウェアの重要性は知りつつも、もちまえの怠惰な性格のため、つい学ばずに済ませてしまった。何度かgitのドキュメントは読もうと思ったが、ついに果たせなかった。今回、GitHubを使ったのは、今をときめくクールなキッズは皆使っているからという理由だった。ただ、習うより慣れろとはよく言ったもので、いざgitを使ってみると、これが実によく分かる。今まで使っていなかったのをひどく後悔している。惜しいかな、gitを本格的に学ぶ時間がないことを。
とにかく、残された時間が少ない。もっと早く公開すべきだったが、今となっては後の祭りだ。引っ越しの事情が色々とややこしく、都合、来年の2014年の2月頃までの一時的な住処には、屋根こそあるものの、インターネット接続はおろか、コンピューターに触れない予定だ。2014年2月以降、さらに引っ越しをする予定だが、もし安定した収入を得ていれば、ここでインターネット接続が復活するかもしれない。ラップトップがあればコンピューターだけは使えたかもしれないが、残念ながら今までラップトップの必要性がないので、持っていないのだ。
このC++11の参考書を書くにあたって、当時かろうじて行っていたバイトをやめている。理由は、時間を参考書の執筆と気分転換のブログ執筆にすべて割きたかったからだ。一日に4,5時間でも、肉体労働があると、それだけで集中力が削がれてしまうのだ。
そしてこの数年間やってきたわけだが、さすがに資金が尽きた。
まあ、悪いことばかりではない。とりあえず今年の年末は、かねてから読もうと思っていた、紙の本による、太平記や、柳田國男全集や、江戸時代の戯作や読本、漢文などを読む時間ができるわけだ。あるいは、Greg Costikyanの小説を読み返すのもいい。気が散るコンピューターがないので、昔ながらの読書が定めしはかどることだろう。
GitHubのCollaboratorsでpush権限を誰かに与えるのはどうでしょう。
ReplyDelete江添さんの盗作疑惑が増田で話題になってますよ。
ReplyDeletehttp://anond.hatelabo.jp/20131028095708