2013-11-12

モバイルWiFiルーター

好意で、DTIの月490円のSIMカードを刺したモバイルWiFiルーターをしばらくの間借りられることになった。

私はコンピューターとネットワークが一体となった携帯電話が好きではなく、したがって無関心だったのだが、なかなか今は面白いことになっている。

SIMカードというのは、固有のID番号が記録されたICカードである。これを携帯電話の無線局との通信機能を持った機器につければ、携帯電話のネットワークを使うことができる。

多くの邪悪な制限のある機器は、このSIMカードを、自社のものしか使えないように、SIMロックをかけている。最近はようやく、わずかに自由の価値に目覚めた人たちが、通信機器とIDの固定はおかしいと気づき始めたとみえて、どのSIMカードでも使うことができる通信機器も、ようやく増えてきた。

そうなってくると、世の中は携帯電話のインフラを借りて、独自のSIMカードを発行するところが現れ始めた。この競争により、最近は、手軽に持ち運べる大きさの無線通信機器によるインターネット接続の値段が、急激に下がっている。

さて、携帯電話の無線局と通信してインターネットにつなぐことはできるが、コンピューターとの接続はどうすればいいのか。それには、USBもあれば、そういう接続を必要とするのが大抵ラップトップであることをみこして、PCカードのものもある。私はラップトップ限定のPCカードというものは好きではないのだが。

興味深いことに、コンピューターとの接続も、無線で行う機器がある。いわゆるモバイルWiFiルーターと呼ばれるものだ。携帯電話の基地局と無線で通信、コンピューターとも無線(WiFi)で通信。なんとまあ、無線だらけであることよ。

私は古い人間なので、無線をあまり信頼していない。無線は帯域が狭く、遅延が多く、常に大声でどなって自分の居場所を知らせながら歩くようなもので、あまり好きではない。そのため、私は今でも、コードのかさばりを忌々しく思いながら、マウスもキーボードも、すべて有線のものを使っている。

ともかく、こういう用途には、無線というのは便利だ。ラップトップを外に持ち運んで使うことを考えれば、有線接続は邪魔になる。

さて、近年のSIMフリーの風潮を受けて、競争が激化し、価格が大いに下がっている。中でも極端なのはDTIの提供するサービスだ。これは文字通りSIMカードだけを月490円で契約する。あとはSIMフリーなモバイルWiFiルーターにさして使えばいい。もちろん、月490円という安すぎる価格には理由がある。帯域が100kbps(あるいは約12KB/s)ほどに制限されているのだ。

ServersMan SIM LTE 100:【dream.jp】

さて、実際に使ってみたところ、なるほど、確かにインターネットが使える。これは便利だ。

昼間に試してみると、何故か絶望的に遅かった。パケットロスこそないものの、絶望的に遅いので、速度計測は諦めてしまった。

深夜に試してみると、快適だった。なにか混み具合があるのだろうか。

肝心の通信の質であるが、まあ、確かに計測してみても、100kbps前後しかでない。

夜になって快適になってきたので、色々と試したが、これはすごく便利だ。

私の親は、プログラマーではなかったが、早くから仕事でもコンピューターを使っていた。親父はまだMS-DOSの時代から使っていたはずだ。その頃、私はまだ幼稚園児かそこらだったので、あまり記憶にない。確か親父はだいぶ後になってからの昔物語に、「MS-DOSでは、「今どこのディレクトリにいる?」というのがよくある質者だった」、「当時、20MBのHDDが始めて会社にやってきてな。みんなすごいすごいと言ってたものさ。あんな小さなものにフロッピーが20枚分も入るんだもんな。抜き差しする手間がいらないと驚いてたものさ」

親父はちょくちょく、職場からコンピューターを一式持ち帰って、家でも作業をしていた。私もまだ幼稚園の頃、触った記憶がある。一体どんなコンピューターだったか、正確には覚えていない。確かディスプレイとの一体型で、キーボードとマウスがあり、画面表示は白黒だが、GUIを備えていたように思う。オモチャのようなペイントソフトが特徴的で、画面全体を消すには、爆弾のエフェクトがでた記憶がある。仕事で使うコンピューターなので、おそらくはOSに標準でついていたペイントソフトウェアではないかと思うのだが、一体どんなコンピューターでどんなOSだったのか、思い出せない。

それから、確か1996年か1997年に、親が富士通のFMVを買ったはずだ。OSはWindows 95で、ディスクにはOSR2とUSBが書いてあったと思う。とすると、1997年にリリースされたUSB Supplement to OSR2だろうか。

Windows 95 - Wikipedia, the free encyclopedia

実は、The Windows 95などというものはなかった。Windows 95には実に多くのバージョンがあった。NECの独自規格のPC-98対応版は有名だが、1995年にリリースされたWindows 95は、まだUSBをサポートしていなかった。もちろん、USBの最初の正式な規格が制定されたのが、1996年なので、無理もない話だ。

私の記憶では、CPUはMMX Pentiumのクロック周波数は166MHzぐらいだったはずで、メモリが32MBで、1.6GBのHDDを積んでいたはずだ。当時、56Kbpsのアナログモデムでインターネットに接続していた。また、後になって、64KbpsのISDNも契約した。

コンピューターを買った次の年、1998年に、メモリを64MB積んだコンピューターが発売されはじめ、親父は、「やっぱりメモリが64MBもあると動作が快適なんだって」と言っていたのを記憶している。

そのコンピューターも壊れて、しばらくはコンピューターともインターネットとも無縁の生活を送っていた。私はコンピューターが壊れた後の中学生頃になって、ようやくコンピューターとプログラミングに興味がわいた。とはいってもコンピューターがないので、当時は参考書を読みながら脳内でソースコードを解釈していた。

そして、高校一年生の一夏を費やしてバイトして、初めてのコンピューターとインターネット接続を得るわけだが・・・いきなりADSLの8Mbpsだった。あとは、今とさほど変わらないコンピューター環境だ。まだマルチコアの時代ではなかったし、コンピューターの性能は一年ごとに2倍になっていったが、それほど目新しいことがあるわけではない。

さて、この時代に100kbpsの帯域を使って思ったことは、思ったほど遅くないということだ。これはどうしたわけだろう。アナログモデムの2倍程度の帯域でしかないわけだが・・・

これを考えてみると、まず、あの頃のアナログモデムやISDNは、スペック通りの帯域を実現していなかったはずだということが1点。それと、あのころは通信帯域だけではなく、コンピューター自体が遅かったという点もあるのだろう。CPUは遅いし、メモリは少ないしで、たとえダウンロードが完了したとしても、それをレンダリングするのに時間がかかっていたはずだ

まあ、今となっては年寄りの笑い話でしかない。しかし、年寄りといっても、私はまだ20代、コンピューター史の変化の凄まじさに、今更ながら呆然とするしかない。

と、こういうことをくどくどと書いていると、「青二才が何を聞いた風な口を聞きよるわい。あんな、ワシの若い頃はな、bpsじゃなくてボーと言っていたわい。あんな、300ボーの音響カプラがな」などと言い出す、本物の年寄りが現れかねないので、今回はこのへんで筆を休めよう。

4 comments:

  1. 100kbpsあればほとんどのWEBサイトは3秒で落ちてきますね。
    ゲームやるんでなければ十分でしょう。
    しかし、480円ですか。速度よりもそちらに驚きました。

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  2. あぁ、そんな葉末のツッコミがしたかったわけじゃないのですが。:)
    ネットも安くなりましたね。

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  3. 実は実は、ユニバーサルサービス料もかかるので、493.15円です。

    何にせよ、安くなりましたね。

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