16日
いつも通り、吉田寮で起床。最近、私は吉田寮に入り浸っている。吉田寮は人を選ぶが、私にとっては、とても居心地のいい空間なのだ。
今日は、はてなのセミナールームを借りて、勉強会を行う。また、狂える中3女子ボレロ村上さんを案内しなければならない。ひとまず自宅に戻って身支度をした。
午前中は、修理に出していたJ-PRESSのダッフルコートを取りに行った。これから一週間ほど東京に行くので、なにかまともなコートがほしいと思っていたのだ。実家には、父親があまり着ていない昔のコートがある。もう30年ほど前に、当時7,8万で買った、いいコートだ。今は、もはやこんないいコートは金を出しても買うことができないという。何でも、復刻版があるそうだが、父親いわく、どうも劣化しているとのことだ。合皮のような革で、水牛のツノもまるでプラスチックのような見た目だという。
このダッフルコートは、生地の端を布で覆っているのだが、その布がボロボロになってしまっている。私はそれでもいいと思うのだが、父はこだわる人間で、着るならばと修理に出すことにしたのだった。
ただし、これを修理するには、一度服をバラバラにして、再び縫い合わせなければならない。技術的には可能なのだが、とても手間がかかる作業だ。材料費こそ三千円程度なのだが、あまりにも手間がかかるため、結局3万円ほどかかってしまった。三万あれば、普通のコートは買えるだろう。しかし、このコートは買えない。このコートは三万出してまで治す価値のあるコートだ。
王将で餃子を食べて家に帰ってみると、なんと、ボレロ村上さんが、予定より早く、すでに京都駅に着いているという。私は急いで京都駅に向かった
聞説、ボレロ村上さんは長髪で作務衣を着用しているという。京都駅でそのような人物を探すが見つからない。はて、どうしたものか。携帯電話を持たない私にとって、唯一の通信手段はラップトップとモバイルWiFiルーターだ。そのような大掛かりな通信装置を広げるのは面倒だが、見つからない以上、やるしかない。と、そう思いかけた瞬間、とても筋骨たくましい男が声をかけてきた。なるほど、最近の中3女子はだいぶ屈強な体格をしているのだな。長髪ではあるものの、作務衣ではない。まあ、今の季節に作務衣はいかにも寒すぎる。
我々はバスに乗って吉田寮へと向かった。吉田寮は人を選ぶ場所である。果たしてボレロ村上さんは吉田寮を受け入れることができるのか、それは気がかりではあったが、この漢であれば、問題はないだろう。
さて吉田寮に到着し、暖房の入った部屋に通したボレロ村上氏は、おもむろに外套を脱ぎ始めた。するとみよ、なんと氏は、外套の下に作務衣を着ているではないか。今にして筆者は、氏の陶芸家としての姿を目にしたのだ。
さて、しばらく吉田寮でだらだらと過ごし、たこ焼きを食べた後、我々ははてなのセミナールームに向かった。そして、C++の勉強会を開催した。
勉強会というものは、今、とても流行している。筆者もC++の啓蒙活動をしている身で、過去に二回、勉強会で発表したので、やはりここは、勉強会を主催してみるべきだと考えたのだ。
結論だけ書くと、勉強会を個人で開催するのはとても難しい。今回は、はてなが場所と人を提供してくれたので、便利にもUstreamによる配信付きの勉強会を開くことができたが、長期的には色々と工夫しなければならない。
詳しい内容については、以前の記事を参照してほしい(もちろん、すでに終わった勉強会であるので、申し込みはできない)
本の虫: 江添とボレロ村上の京都C++勉強会、開催の告知と参加者募集のお知らせ
さて、勉強会を終えて、ボレロさんを囲んで吉田寮で鍋をつつくことにした。ボレロさんは吉田寮との親和性が高く、初日にコタツで寝るという離れ業を披露してみせた。
17日
吉田寮で起床、というか昼ごろまで雑談
ボレロ村上さんは、本当に吉田寮との親和性が高く、我々が大声で雑談している中、ぐっすりと熟睡していた。なかなかに常人のできることではない。
その日の雑談はとても面白く、もっと話していたかったのだが、残念ながら私は用事があるので、昼ごろに抜けて、身支度をし、夕方過ぎに東京へと向かった。
明日は朝早くから色々と用事があるので、その日は早めに就寝。
続く
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