2013-12-09

C++03とC++11の違い: 字句編

京都C++勉強会の宣伝のために、C++03とC++11の違いを、少しづつ解説することにした。

江添とボレロ村上の京都C++勉強会が、12月16日に行われる。これを書いている時点では、まだ空きがあるので、最新のC++14の新機能と、コンパイル時レイトレーシングを勉強したければ、ATNDで参加申し込みをせよ。

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C++11の新しい文字列リテラル

C++11では、新しい文字列リテラルが導入された。特に、その文字列リテラルのプレフィクス、R, u8, u8R, u, uR, U, UR, LRは、C++03では合法なプログラムで違法になるものがある。例えば、そのような名前をマクロを使っていた場合だ。

#define u8 "abc"

// C++03では"abcdef"
// C++11では"def"
const char * ptr = u8"def" ;

このことからもわかるように、Cプリプロセッサーマクロは危険であり、使ってはならない。

C++11のユーザー定義リテラル

C++11では、ユーザー定義リテラルが導入された。これにより、C++03で合法なプログラムで違法になるものがある。たとえば、ユーザー定義リテラルの場所でマクロを使った場合だ。

#define _x "def"

// C++03では"abcdef"
// C++11では、ユーザー定義リテラル
"abc"_x ;

このことからもわかるように、Cプリプロセッサーマクロは危険であり、使ってはならない。

C++11の新しいキーワード

C++11では、以下の新しいキーワードが導入された。

alignas, alignof, char16_t, char32_t, constexpr, decltype, noexcept, nullptr, static_assert, thread_local

これらのキーワードは、C++03ではキーワードではないので、当然、以下のようなコードを記述することができた。

// C++03では合法
// C++11では違法
int alignas = 0 ;

たまたま新しいキーワードを使っていた既存のコードは、C++03では合法だが、C++11では違法になる。

C++では、標準化にあたって、既存のコードで慣習的によく使われている名前をキーワードとすることは避けている。そのため、通常はこれらの新しいキーワードと既存のコードが衝突することはないだろう。

整数の型

C++では、サフィックスを用いていない整数リテラルの型は、その値によって変わる。もし値がint型で表現できない場合long int型、符号付き整数型で表現できない場合、符号なし整数型になる。

C++11では、C99との互換性のため、long long intを取り入れた。このため、C++03では、unsigned long型になっていた整数リテラルが、C++11では、signed long long int型になる可能性がある。

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