「妹娘」という言葉は、どの国語辞典にも載っていない。
不思議だ。
というのも、兄娘、弟娘、姉娘は大抵の辞書に載っているのだ。なぜ妹娘だけが載っていないのだろう。ちなみに、弟娘だけは読み方が変わっていて、「おとうとむすめ」、あるいは、「おとむすめ」、と読める。このことから考えると、妹娘の読み方は、「いもうとむすめ」、あるいは、「いもむすめ」、であると推測できる。しかし、いもむすめという読みは、イモねーちゃんを連想させるような、なんだか不恰好な印象を受ける。従って、少なくとも現代では、いもむすめとは言わないのではないだろうか。
和英辞典(日本語ネイティブではない人が使う和英辞典)には、妹娘が乗っている。読みは、いもうとむすめになっている。しかし、何故日本人の手による辞書には、妹娘が載っていないのだろうか。用例が少なく、載せるほどの知名度ではなかったのかもしれない。しかし、かなり昔の文章にも、使われているのだ。たとえば、 岡本 綺堂の半七捕物帳であるとか、太宰治の駆け込み訴えなどだ。
何故なんだろう。
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