2009-01-18

他言語を背景も含めて理解するのは難しい

TOEICのアンケートの部分に、英語の経験年数を答える欄があった。五、六年ぐらいだろうかと数えてみると、中学、高校、その後四年間とあわせて、なんと私は、実に十年も英語の経験がある計算になった。考えてみると、だいぶ長い間英語を学んでいるものだ。もちろん、かなり荒っぽい独学による学び方だが。

さて、振り返るに、私の英語力は、明らかに年々向上していると実感できる。今や、私はMSDNなどの技術文章を問題なく読むことができ、ハリーポッターなどの小説を楽しむこともでき、OblivionやFallout 3を字幕なしで遊ぶことができ、映画を英語字幕なしで観ることもできるようになり、Monty PythonやSouth Parkで爆笑することもできるようになった。

しかし、まだぜんぜん足りない。

さきほど、映画、Back to the Futureを観ていた。何でも、親父がふと欲しくなって買ってきたらしい。その中の、1955年のある場面で、WurlitzerのJukeBoxがあった。と、後から「WurlitzerのJukeBox」と書いてしまうのは簡単だが、私はWurlitzerを知らなかった。ただ、そのジュークボックスの形状は見知っていた。Fallout 3にでてくるジュークボックスだ。この形は有名なのだろうか。驚いたことに、JukeBoxでググると、イメージ検索で出てくるのは、ほとんどこの形である。どうやら、1950年代に、ジュークボックスといえば、この形だったらしい。Fallout 3というゲームは、1950年代の人が創造した未来というコンセプトがある。だから2277年という未来にもかかわらず、ディスプレイにはブラウン管を使っているし、コンピュータはCUIで、しかも巨大なテープデバイスまである。その世界に、このWurlitzerのジュークボックスを、よくみかける。なぜこんな形なのだろうと思っていたが、まさかこれが最もメジャーな形だったとは。

英語は上達したものの、アメリカの文化や時代背景をしらないので、真に理解できていなかったという話。

なお、Fallout 3では、いわゆるプロパガンダのため、"The Battle Hymn of the Republic"という音楽を流しているラジオというのがある。これも、日本人には理解できない。なぜならば、この歌の有名な邦訳が、原曲をまったく連想できなくしてしまっているからだ。

阪田寛夫作詞 ともだち賛歌

ひとりと ひとりが うでくめば
たちまちだれでも なかよしさ
やあやあ みなさん こんにちは
みんなであくしゅ
空には お日さま
足もとに 地球
みんなみんなあつまれ
みんなでうたえ

このメロディは、「権兵衛さんの赤ちゃん」という歌でも使われており、こちらは"John Brown's Baby"という歌の翻訳になっているのだが、これとて、もともとは"John Brown's Body"だったのだ。日本では、軍歌としてはまったく有名ではないので、Fallout 3でこの歌がかかっても、日本人である私は、どうしても、「ともだち賛歌」が頭に浮かんでしまう。

1 comment:

You can use some HTML elements, such as <b>, <i>, <a>, also, some characters need to be entity referenced such as <, > and & Your comment may need to be confirmed by blog author. Your comment will be published under GFDL 1.3 or later license with no Invariant Sections, no Front-Cover Texts, and no Back-Cover Texts.