自衛隊では、半長靴と呼ばれる革靴を履く。革靴を使うにあたって問題になるのが、手入れだ。スニーカーなら、丸ごと水洗いでもすればいいのだが、革靴はそう易々と水洗いするわけにはいかない。よほどのこと、例えば、雨や泥や海水に浸かったのでもない限り、水洗いするべきではない。
靴磨きやベッドメイク、アイロンといえば、いかにも軍隊的な躾だ。ただ、予備自衛官補だから緩いのか、教えられた靴磨きの方法は、どうも最上とはいいがたいものだった。
- ブラシで土埃を落とす。
- 官品のチューブ入りのリキッドクリームを、ブラシで擦りつける。
- ウエスでこする。
予備自補とはいえ、どうもこれはあんまりだと思う。私もあまり詳しい方ではないが、だいたい調べた限り、以下のような手順が一般的ではなかろうか。
- 泥、海水などの汚れがあまりに酷い場合、水洗い。
- 単なる土埃程度なら、ブラシで落とす。
- 汚れ落としを使い、前の靴墨を落とす。
- 皮が固いなどの場合は、ミンクオイルを塗る。
- しばらく放置
- ワックス入りの靴墨を塗る。
- しばらく放置
- ウエスでこする
- 水を数滴つけて、靴先を鏡面磨き
個人的には、鏡面磨きは、見た目が良いだけで、靴にとってはどうかと思うのだが、まあ、訓練ならありだろう。
また、水の代わりに、唾液を使う方が好いと主張する人がたまにいる。個人的には、唾液はよろしくないように思う。また、塗るだけでピカピカになるという触れ込みのお手軽クリームも、あれはペンキを塗っているのと、あまり変わらないのではないかとも思う。
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