注意:ここに示したCSSは、実用的な目的には、まだ使ってはならない。何故ならば、-webkitベンダープレフィクスを使っているからである。。これは、webkitの実装がまだ完全ではないことを意味する。
Chrome(というよりもwebkit)がいつの間にか、縦書きを実装し始めていた。つまり、CSS3のwriting-modeプロパティのvertical-rlとvertical-lrをサポートしているのである。まだ、ベンダープレフィクスが必要なので、完全な実装ではないのかもしれないが、少なくとも、ある程度は動くようだ。
例えば、以下の様なマークアップが、
<p style=" writing-mode : vertical-rl ; -webkit-writing-mode : vertical-rl ; font-family : '@MS 明朝' ; font-size : 16pt ; height : 30em ; "> 本分 </p>
飛衛は新入の門人に、まず
このように、見事な縦書きになる。(Windows上のChromeで動作を確認)
ただし、現状のChromeの実装には、いくつか問題がある。まず、通常の横書きのように、word wrapがきかないという問題だ。そのため、上の例では、仕方なくheight propertyを使用している。また、フォントの問題もある。頭に@のつくフォント名は、実際のフォントではなく、Windows独自の機能である。そのため、このマークアップは、Windows以外では動かないだろう。
また、フォントの描画が、何か微妙におかしい。
禁則処理もされていないので、改行が不自然だ。その他、あらゆる日本語の組版の常識が欠けている。
そのため、この縦書きは、まるで画像を貼り付けたようにみえる。何もかもが固定、環境依存で、あまり使いやすくはない。
追記:ルビのせいで、行間がまばらになるという指摘があったので、とりあえず修正した。行間は、CSSのline-heightプロパティで修正可能である。実用的に行間を調節するには、ルビのrt要素のスタイルも調整する必要がある。ブログのようなサイトにおいて、この調整を記事単位で可能にするために、style要素のscoped属性を、早くサポートしてもらいたいものだ。
追記2:現行のChromeでは何故か、vertical-lrがvertical-rlと同じように動く。まだ不完全である。
追記3:縦書きをマルチカラムレイアウトと組み合わせてみた。本の虫: Chromeで、CSSによる縦書きとマルチカラムレイアウトの合わせ技を試す。この縦書き表示に感動した人は、これを見ると、もっと感動できるはずだ。
追記4: 青空文庫を縦書き化できるChrome extensionを作りました。青空縦書きリーダー - Google Chrome extension gallery
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