Ubuntu 13.10へのアップデートが、問題なく終わった。問題は、iBusが1.5にアップデートされてしまったことだ。
iBus 1.5は、去年の年末にリリースされた。リリース直後から、IRCでは怨嗟の声が絶えなかったが、今になって、ようやくその意味がわかった。iBus 1.5はひどい。ひどいなんてものじゃない。クソだ。いや、クソですら上品過ぎる。iBusは超超超超超・・・残念ながら、まだiBusを罵るべき言葉が発明されていないが、とにかくその超なにかだ。
UNIX風システムでは、伝統的に、日本語入力は、かな漢字変換を担当するIMEと、IMEと文字入力を受け取るアプリケーションの間の橋渡しをするIMに分離されている。ユーザーから見えるIMの役割としては、IMEの有効無効を切り替えることだ。
筆者はこれまで、IMとしてiBusを、IMEとしてMozcを使っていた。
iBusはIMである。いや、正確には、かつてIMだったもの、というべきだろう。もはやIMと呼べないクソに成り下がっているからだ。
Ubuntu 13.10にアップデートした後、筆者は、IMEが有効にならないことに気がついた。不思議なことに、iBusで有効にするIMEの設定が消えているらしい。筆者が思うに、これはiBus 1.5の変更の問題であると思う。
まあ、それはいい。もう一度設定すればいいだけだ。筆者は早速、iBusの設定画面を開いた。しかし、設定方法が全くわからない。不思議だ。筆者のようなパワーユーザー(死語)が、GUIによるソフトウェアの変更ダイアログの操作方法がわからないというのか。もし、筆者のようなパワーユーザーが理解できないとするならば、それは設計が悪いのだ。
iBus 1.5では、設定ダイアログが大幅に簡略化されている。まあ、それはいい。筆者は消え去った大部分の設定は変更していなかったのだ。ただし、IMEを設定する項目までなくなっているというのは、一体どういうことだ。それに、よくみれば、設定UIが、独自のダイアログではなく、Ubuntuのシステムの設定UIに統合されている。どこか他の場所に設定項目があるのか。いやない。あるのはキーボードレイアウトの設定だけだ。キーボードレイアウトの切り替えはIMの仕事ではあるが、IMEとは関係がない。ためしに、Japaneseを追加してみても、Mozcは使えない。ただキーボードレイアウトが変わるだけだ。そもそも、筆者は英語配列のキーボードを使っている。配列はこのままになってほしい。日本語配列になってほしくはないのだ。
真相は衝撃的なものであった。
iBus 1.5では、IMEの設定が、キーボードレイアウトの設定に統一された。従来のIMEの設定は廃止され、キーボードレイアウトのひとつして、追加されている。例えば、Mozcがインストールされていた場合、Japanese(Mozc)として存在する。
ハァ? ハァァ? ハァァァァッ!?
アホか? ドアホなのか? 一体何を考えてるんだ。どこのクソまみれのケツ毛ボーボーのニコチャン星人がこんな改悪をしたのだ。一体何を吸っていたらこんな馬鹿げた改悪を思いつくのだ。
キーボードレイアウトとIMEは、全く別の概念であって、それを統合するというのは、ありえないことだ。キリル文字を入力するのなら、キーボードレイアウトを変更するだけですむ。しかし、日本語や中国語やハングル語のような何千、何万と文字があるような言語のためのIMEは、キーボードレイアウトとは根本的に異なる概念なのだ。一緒にするなどありえない。
問題はそれだけではない。iBusは、これ以外にもありえない改悪をしている。キーボードショートカットの認識方法だ。
例えば、iBus 1.5にCtrl+Spaceというキーボードショートカットを設定したとする。iBusにこのキーボードショートカットが使われたと認識させるためには、以下のステップをこなさなければならない。
- Ctrlを押し下げる
- Spaceを押し下げる
- Spaceを離す
もし、ステップ2の後、Spaceを離すまえにCtrlを離してしまうと、CtrlとSpaceが何秒間、何分間、何時間(時間単位では試していないが)、同時押しされていようとも、キーボードショートカットとしては認識されない。一体どこのアホがこんな認識方法に改悪したのだ。
なるほど、去年の年末にiBus 1.5が叩かれていたり、Ubuntuに貢献している人間が、Fcitxなどの別のIMを検証していたりしたのは、このためか。iBusを何とかするより、別のIMを使ったほうがよさそうだ。
筆者はIMのキーボードレイアウトの機能は使っていないのだが、ショートカットの認識方法の変更のため、IMEの有効無効を切り替えようとして、切り替えられない自体が頻発している。これではまともに日本語が入力できない。クソすぎる。
素直にfcitxをおすすめします。
ReplyDelete私も昔はiBusを使ってましたが、依存関係が面倒なので乗り換えました。
元々は中国語用のIMらしいので、日本語特有の問題との親和性もいいと思います。
もちろんmozcも使えます。
>>Anonymous
ReplyDeleteと言っても、現在のところmozcの開発者はiBus以外のIMに興味はないらしい。
まあ、あいつらもそのうち妥協してfcitxに乗り換えるだろう。
ようこそ。uimへ!
ReplyDelete> 現在のところmozcの開発者はiBus以外のIMに興味はないらしい。
ReplyDelete> まあ、あいつらもそのうち妥協してfcitxに乗り換えるだろう。
そうでもない、Mozcの開発者はもはやibusを切りすてにかかっていて
注力先はfcitxではなくchromiumOSのみ。
https://code.google.com/p/mozc/issues/detail?id=194
ちょっとソースが思い出せないのだがChrome(Chromiumブラウザ)の
NaClにのみネイティブ対応させてブラウザ専用変換エンジンとする
というのも読んだ。
ps.
今のところuim-mozcは快適なのでおすすめ、今のところは。
「使用する入力ソース」のトップに英語(US)がある場合、日本語(Mozc)に切り替えてもキーボードレイアウトは英語(US)のままのようです。
ReplyDeleteちょっと訂正。
ReplyDeleteどうやら、()の無い入力ソースはキーボードレイアウトを設定し、()の有る入力ソースは単に何を入力するかっていう話のようです。
英語 -> 日本語(Mozc) の順で切り替えたなら英語配列でMozc、日本語 -> 日本語(Mozc) なら日本語配列でMozcといった具合に。
ああ、英語(US)… 括弧によって、というわけでは無いですね。
ReplyDeleteとにかく、キーボードレイアウトを設定するものとそうでないものがあると。
OSSという言葉の意味を一度写経なさった方が良いのでは?
ReplyDelete大人しくuim使えよ
ReplyDeleteキーボードレイアウトとIMEの混同は、IMEを使っているかどうかで別のキーボードレイアウトを使うということが出来ず、例えば直接注力はazertyレイアウトで行い、日本語入力はqwertyレイアウトで行う人を困らせているようですね。
ReplyDeleteubuntu特有の問題でibusが悪いみたいな言い方しないで下さい。
ReplyDeleteubuntuカンケーねーよボケが
DeleteIBusもFcitxもつくってるのは同じ中国人です
ReplyDelete同じibus1.5でもxubuntuだと従来ののとあまり変わらないですよ
ReplyDelete厳密にはOSSとは関係ないですけど、無保証とライセンスにばっちり書いてあるものを無料で使ってるわけですからね。文句を言っても説得力が…
ReplyDelete自分で作れ、文句を言うなら金払え、嫌なら使うな、別のものを使え、ってところでしょうかね。
保証も何も設計からしてクソだし、カネの他にもこういったコミュニティには信頼や名誉があります。
ReplyDelete開発者はそれらとコストを秤にかけるわけですが…
> ubuntuカンケーねーよボケが
ReplyDeleteUbuntu13.10にしたらiBus1.5になったって書いてあるだろ、低能が
ん...IMEが漢字変換だけでなくキーストローク組合せや、それによる文字入力支援という意味でキーボード/キーマップ+IME自体はわからないでもないなぁ...ただ汎用設定や汎用組合せできないようにする理由もないけど
ReplyDelete> IBusもFcitxもつくってるのは同じ中国人です
ReplyDelete違います。
過去においても「別の」中国人だったし、
(James Su/Weng Xuetian)
現在に至ってはIBusをリリースしているのは日本人です。
https://groups.google.com/forum/#!topic/ibus-devel/mvCHDO1BJUw
ibusはgnome-shellに統合されたとかいう話なので、
http://blog.nullspace.me/2013/05/28/integrade-ibus-1-5-and-gnome-shell-3-6-on-gentoo/
そういうデスクトップだと使いやすくなってるのかも。
というかfedoraが標準採用しているデスクトップ。
> 日本語や中国語やハングル語のような
ReplyDeleteハングルは文字であって言語ではありません。「漢字語」とか「ひらがな語」という言葉が「日本語」や「中国語」と同列の概念に見えるのであればそう呼ぶことを止めはしませんが。
かつて、NHKで朝鮮半島で使われている言葉の教育番組を放送できない時期がありました。
ReplyDelete朝鮮語といえば大韓民国人が文句をつけ、
韓国語といえば、北朝鮮人民民主主義共和国人が文句をつけるので、
結局どちらも使えないわけです。
結果として、ハングル語なる珍妙な名称が使われるようになった次第です。
司馬遼太郎が言ったように、朝鮮半島の国民は真面目すぎるんですね。
故郷の影響がないはずの日本に来てまで、何故か分裂している。
どうせツッコむなら、
ReplyDelete「ハングルは表音文字だから日本語や中国語の場合と同列ではないだろ」
と指摘すべきだと思いました。
ibus-1.4までの恩恵をすべて忘れて
ReplyDelete「だから中国人は」とか言うのはなんだかなと。
今のibusは日本人も含めた国際チームで作ってて、
ナニジンだからどうこうってものでもない。
そもそも「ナニジンだから」で判断するのは
何億人を一緒くたにする考え方でアレだなあと。
ただibus-1.5は使いにくい。
入力モードがウィンドウマネージャによっては見えないのに
ツールバーを常時表示にできないし、
入力モードが全ウィンドウで同じになるのが不便極まりない。
新規にテキストエディタを開いた時、
日本語モードがオンだったりオフだったり一定しないのは辛い。