まず、「引用」は著作権の制限を受けるものであり、許諾なく行える行為である。
ところで、それ以外にも、Twitterとの契約がある。Twitterによってtweetするということは、Twitterとの契約に同意しなければならない。
Twitter / Twitter Terms of Service
これを読むと、明らかに、Twitterは、ユーザーが投稿されたtweetに対して、ユーザーの投稿を利用するにあたって、著作権の保護を受けるあらゆる権利の許諾を受ける。その許諾は、Twitterの利用にとどまらず、Twitterの協力相手にも提供されるとある。
たとえば、TwitterはRetweetという機能を提供している。当然、ユーザーがTweetするからには、retweetの許諾を与えることに同意しているはずである。Twitterは、Tweetを外部に埋め込むためのHTMLスニペットと、そのHTMLを整形するためのJavaScriptを提供している。当然、ユーザーはこれに許諾を与えることに同意したはずである。さらにTwitterはAPIを提供していて、tweetを、様々な形式に変換した形で得ることを認めている。当然、ユーザーは許諾を与えることに同意したはずである。Twitterへの投稿は、Twitter自身が、内外を問わず自由に利用可能な形で提供している。
もちろん、ユーザーは著作権を保持するのであって、移譲するのではない。そのため、ユーザーは自分の著作物の権利を行使できる。しかし、すでにユーザーはTwitterとその協力相手に、あらゆる著作権上保護される権利の利用許諾を与えているのだから、Twitterとその協力相手に対し、著作権侵害を問うことはできない。なぜならば、すでに自分が許諾を与えたのであるから、侵害している権利などないのだ。一度与えた許諾を翻すことなど出来はしない。もちろん、いますぐTwitterの利用を中止することはできる。しかし、すでに与えた許諾はどうしようもない。
将来、世の中は自由な文化と、不自由な文化とに、断絶するであろう。そのとき、読者はどちら側の陣営に身を置きたいだろうか。
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