「ビル・Gからの手紙」は週間アスキーで連載されていたコラムである。某巨大企業のビル・Gと名乗る人物から送られてきた手紙を、コモエスタ坂本が翻訳するという形をとっている。たとえば、次のようなで出しだ。
第17便
毎日毎日ラッシュ・アワーの電車でもみくちゃにされ、通勤地獄に悩まされている日本人の皆さん。私はポルシェで快適に通勤する、ビル・Gである。第21便
家から遠く離れた会社に通勤するために、ニワトリより早く目覚めなければならない日本人の皆さん。私はワシントン湖のほとりに集う小鳥たちのさえずりと、やわらかな朝日と、そして愛する妻リンダの優しい声で一日をスタートさせるビル・Gである。
第31便
たった6枚のタタミ・マットの上で日々を過ごしている、親愛なる日本人の皆さん。私は最近完成された豪邸に引っ越したばかりのメディア王、ビル・Gである。
このビル・Gにかかると、Unicodeも、いまだに絵文字でコミュニケートする第三世界の野蛮人への配慮ということになってしまうし、クリントン元大統領も、ビル・Gのクローン人間ということになる。
ISBN4-7561-1855-0と、ISBN4-7561-3151-4の二冊である。
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