先日紹介した、ネオジム磁石のブレスレットが、やっと届いた。さっそく装備する。
そういえば、昔は防具屋の近くに意味ありげなオヤジがいて、「ぼうぐは そうびしないと いみが ないぞ」などと教えてくれたものだ。近頃、こういう親切な人が耐えて久しい。
さて、今日はクエストがある。トム爺さんを押すのではなく、三流ホテルの皿洗いのクエストだ。さっそくいくと、パーティメンバーの、職業おばはんの人から、次のように言われた。
おばはん曰く、「へぇ~それ強い磁石なんだ。もぅ~すごい波動が出てるんじゃない」
我、答えて曰く、「科学の名において、有神論者に災いあれ」
まあ、つづめて言うと、ネオジム磁石の面白いブレスレットを身に付けてバイトに行くと、磁石が健康にいいと信じているおばはんが、波動がでていると宣ったわけだ。
一体波動とはなんだろうか。確かに間違いではない。電磁波(もちろん可視光も含む)を、一般に波動というのだろうが、このおばはんの口にする波動という言葉は、どこかオカルトじみていた。このおばはんは、本当にこの手の似非科学がすきなのだ。サプリメント愛用者であり、バイト中の水分補給に酸素水を愛飲している。サプリメントなんて、緊急に何かを摂取しないといけないときぐらいしか使う必要がないし、酸素水は愚の骨頂、そもそも酸素は水にほとんど溶けないのだ。ペットボトル一本飲み干しても、一呼吸分の酸素に相当するかどうかも怪しいものだ。第一、水に溶けた酸素をどうやって吸収するというのか? 我々は、何十平方メートルもある肺胞で酸素を取り入れるのだ。この面積はどうしても必要なのだ。皮膚呼吸などというものが、いかに馬鹿げているか分かるだろう。
本当に、「水商売」は昔からなくならない。
そして、磁石の健康への影響も、統計的には、存在しないと結論できる。しかし、何故人はこの手の似非科学に惹かれるのだろうか。
3 comments:
磁石を利用した健康器具は二重盲検法というプラシボ効果が入り得ない特殊な検査方法で肩こりなどに効果がある事が実証されている医療器具ですよ。
私は二重盲検法を用いたところ、有意な差は認められなかったという結果をどこかで読んだのですがね。
お早う御座います。
例えば下のURLなんかそうですね。他にもぐぐればたくさん出てきます。
「磁気が人体に作用する仕組みは解明されてないが明らかに効く事が分かっている」例に該当します。
http://home.jeita.or.jp/eps/emf_vdt/ref_files/double_blind.htm
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