2010-08-06

空を飛ぶ夢

夢のなかで、ふと、子供の頃はよく空を飛んだものだということを、思い出した。記憶によれば、誰でも数十メートルぐらいは飛行できたはずである。はて、本当にそうだっただろうか。

気になった私は、さっそく、「空を飛ぶ」というクエリーでググった。すると、Wikipediaにも、「人間は、滑空により、誰でも数十メートル程度、空を飛ぶことができる」とか、「空をとぶのは、主に子供である。成人が空を飛ぶには、色々と問題が多い。過去にも、住宅地で空を飛んでいた中年男が、不審者として通報された事例がある。これを是正するため、飛行普及団体と称する団体による運動が云々」などと書かれているではないか。はては、「空をよく飛ぶ有名人」などといったリストまである始末。私は、疑いようなく、人間は空を飛べる生物であると確信した。

しかし、運動不足の今でも飛べるだろうか。試しにその場でジャンプしてみたところ、十秒ほど滞空することができた。飛べる。飛べるぞ。さっそく表に出て、久しぶりに飛んでこよう。

と、ここで夢が覚めた。現実には、走り幅跳びの世界記録は、マイク・パウエルの8.95メートルである。この記録は、人間にしてはすばらしいが、残念ながら、その跳躍フォームは、飛行と呼ぶには程遠い。

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