J.R.R.TolkienのThe Lord of the Ringsは、1954年から1955年にかけて発表された。一方、日本語の最初の翻訳である指輪物語、1972年に発表されている。
イギリスと平和条約を締結したのは1952年1月3日なので、戦時加算はない。The Hobbitの発表は1937年なので戦時加算があるが、The Lord of the Ringsには戦時加算がない。1970年以前に発表されている著作物なので、いわゆる10年留保で、公開から10年以内に翻訳が出ない場合、翻訳権が消失するはずである。1965年に日本語訳は出ていない。
ということは、指輪物語は、いま日本国内では自由に翻訳していいのだろうか。
The Hobbitの翻訳権がどうなるのかは気になるところである。もともと10年留保で1947年に切れるはずだった翻訳権が約十年+翻訳権の六ヶ月だけ延長されるのだろうか。だとしても、ホビットの冒険は1965年に発表されているので、やはり翻訳権は切れている。
ちなみに、トールキンの没年が1973年なので、いずれにせよ日本国内では、2024年に著作権が切れる。あとたったの12年だ。
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