The Pirate Bay Wants to Encrypt the Entire Internet « NewTeeVee
しかし理想を言えば、すべての通信は暗号化されているべきである。もちろん暗号化というのは、単に傍受されないという意味だけではなく、改変を防ぐ意味もある。改変を防ぐのはとても重要だ。例えば、最近ネット上での犯行予告が大々的になって久しいが、もし、犯行予告をでっち上げられたら、困ったことになる。
例えば、アリスが掲示板に書き込む場合、ISP側にマロリーという悪い奴がいて、書き込み内容を改変して、犯行予告に変えたとすると、外側からみれば、どう見ても犯行予告をしたのはアリスである。したがってアリスの自宅は、警察のガサ入れを受ける。あるいは、閲覧する画像を幼児ポルノと差し替えられ、児童ポルノを所持したかどで捕まるかもしれない。何しろ覚えが無いのに、スパムリンクか何かで、恐ろしく小さい画像が、ブラウザのキャッシュフォルダの中に一時期あって、それがWindowsのサムネイル機能によってキャッシュされていたのでさえ、有罪となっているのだから、弁護しても勝ち目は無い。一番恐ろしいのは、「革命の犯行予告」である。ご存知のとおり、我が日本国では、内乱罪の首謀者は死刑である。
ある人は、そんなに簡単にリアルタイムで改変できるはずがないと反論するかも知れぬ。しかし例えば、HalfLifeやUnreal Tournament、Crysisなどといった文字列を、「秋葉原」に変えられたら、どうだろう。「俺は今から某FPSゲームで、戦車で突っ込んで、30人ぐらいヘッドショットしてくるぜ。たとえammoがなくなっても、ナイフがあるし」という発言が、とても危険な犯罪予告になってしまう。しかも恐ろしいことに、Bloggerは書き込みにSSLを用いていない。この文章が改変されないことを祈るばかりだ。恐ろしや恐ろしや。
通信の傍受よりも、もっと恐ろしい改変問題があるのに、大半のインターネットの通信は、暗号化されていない。例えば日本で一番巨大な掲示板、2ch.netは、書き込みはおろか、閲覧に対しても改変されないように暗号化されているということはない。のみならず、一般的なWebサイトは、クレジットカード番号や住所などといった、個人情報を入力するときに限り、SSLを用いている。なんと脆弱なことだろう。皆、途中の中継を信じきっているとは。
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