2008-10-10

眠れる森の美女をブルーレイで見るために、120ページ以上ものEULAを読解する子供たち

Kids need to agree to 120+ pages of EULAs in order to watch BluRay Sleeping Beauty - Boing Boing

Boing Boingガジェットでジョンが言及していることだが、眠れる森の美女をブルーレイで再生するためには、実に120ページ以上もの法的な駄文、すなわちEULAに同意しなければならないらしい。

ディズニーのEULAに対する執念は、ほとんど病的なほどで、私などは、ディズニーから頼まれた講演を断ったことがあるぐらいだ。というのも、あの法務部の奴らが、「今後ともディズニーという単語を許可なく文面において使用しない」というような事を書いた契約書にサインさせようとしたからだ。ディズニーワールドのたのしいたのしい乗り物には、実に馬鹿げたEULAを載せた看板があった。その内容というのは、「ディズニーに関するジョークを言った者は、その責任を負う。すなわちそのジョークに関するあらゆる著作権法の問題でディズニーに与えた損害を弁償すべし」ということへの同意だ。この看板自体はジョークではないらしい。どうも、その看板をくぐると、同意したことになるらしい。つまりディズニーによれば、小学生は法的に契約を結ぶことができ(法的に不可能)、しかも看板の下に立つだけで同意が成立し(法的に不可能)、世にあるジョークというものはすべて元ネタが存在しない(常識的に不可能)、らしい。

親は、子供達がディズニーを見て、王女様にあこがれたりなどの、空想を信じる事を恐れているのかもしれない。しかし、子供達に眠れる森の美女をブルーレイで観させた日には、何をするにあたっても、まず数百ページにも及ぶ駄文に同意しなければならないと信じてしまうに違いないが、いいのだろうか。おちおち自宅パーティすら開けないだろう。

英語と日本語で文節をきっちりあわせて翻訳するのは不可能だ。

鉛筆の取り扱い説明書がネタに思えなくなってきた。

No comments: