2008-10-12

滝口入道

夏の盛り購入せし滝口入道を、読み侍り畢。二月前は浅学無知にして、所詮は馬琴のひとつ下の世代と一笑し、恬として省みることのなきに、今日源平盛衰記を読むを得て、漸く古典の蔗を嚼む境に入るに、高山樗牛の非凡な才能、いまさら語るも愚かなり。

しかもこれを書いたときは廿三歳だったというのだから驚きだ。よく平家物語を読んでいたのだろう。

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