もし可能であればいつ、インターネットの帯域がFedExに打ち勝つのか?
—Johan Öbrinkテープを満載したワゴン車の帯域をあなどるなかれ。
—Andrew Tanenbaum, 19812040年
数百ギガバイトのデータを転送したいとしたら、通常はインターネット越しに送るより、FedExでHDDを送るほうが速い。これは何も目新しいアイディアではなく、スニーカーネットと呼ばれているもので、Googleが内部的に大量のデータを転送するのにも使っている手法だ。
しかし、今後も常にそうだろうか?
Ciscoの推定によれば、インターネットの総トラフィックは、毎秒167テラビットである。FedExは654機の貨物飛行機を所有しており、一日あたり120万キログラムもの積載容量がある。重さ78グラムのラップトップ用のSSDは、1テラバイトの容量がある。
つまり、FedExは、毎日150エクサバイト、または毎秒14ペタビットのデータを転送できるわけで、これは現在のインターネットのスループットの百倍近い量だ。
ハイエンドのラップトップ用ドライブ: 136個
容量: 136テラバイト
コスト: 13万ドル
(プラス靴の値段40ドル)コストさえ気にしなければ、この10キログラムの靴箱には、インターネットが何個も入るわけだ。
MicroSDカードを使えば、容量効率は更に上がる。
MicroSDカード: 25000枚
容量: 1.6ペタバイト
コスト: 120万ドルこの親指サイズのチップは1キログラムあたり160テラバイトの容量があり、すなわちMicroCDカードを積んだFedEx貨物機は、毎秒177ペタビット、または毎日2ゼッタバイト転送できる。現在のインターネット帯域の千倍以上だ。(これを処理する装置は面白そうだ。Googleは巨大なカード処理場を必要とするだろう。)
Ciscoの推定によれば、インターネットの帯域は毎年29%増えているそうだ。この増加割合では、FedExの転送量には、2040年に到達する。もちろん、ドライブが保持できる容量も、その時には増えているだろうが。FedExに追いつくためには、転送量がストレージ容量より増加しなければならない。これは、まずないだろう。ストレージと転送量は密接に関係しているからだ。データはすべて、どこかからやってきて、どこかに収まる。もちろん、将来の利用の形態を予測するなんてことは出来ないが。
FedExは今後数十年は広帯域でありつづけるだろうが、技術的には、より広い帯域を構築できる。実験的なファイバークラスターは、毎秒1ペタビット以上出している。このクラスターを200本使えば、FedExに勝てる。
もし全米の飛行機運送業者を雇ってSDカードを輸送させれば、スループットは毎秒500エクサバイト--1ゼッタバイトの半分--に達する。この転送量を実現するには、上記のペタビットケーブルは50万本必要になる。
純粋な転送量の結論としては、インターネットがスニーカーネットに打ち勝つ日はやってこないだろう。もちろん、ほぼ無限の帯域には、80000000ミリ秒のping時間という欠点もあるのだが。
トントン
「インターネットのお届け物でーす」
「あ、新しいHALOのデータね」
「あたしの撃ったプラズマ銃は誰かにあたったかしら」
2013-02-05
FedExの帯域
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