2009-04-01

不思議な慈悲

Crabs do feel pain AND they remember it afterwards, claim scientists | Mail Online

カニ類には痛覚があるようだ。だから、生きたままゆでるのは考え直すべきだと書いてある。いったい何が彼らをして、かく思わせるであろうか。カニに痛みがあろうとなかろうと、殺すことには変わりがないではないか。してみれば、なぜ変な慈悲を起こす必要があるというのか。カニを殺す前には、麻酔すべきだとでも言うのだろうか。そもそも、植物にも、似たような痛覚はあるはずである。つまり、ベジタリアンも無慈悲になる。また、我々は生きるために細菌を大量に殺している。それはいいのだろうか。このような不思議な慈悲を持つ輩は、一刻も早く死ぬべきである。しかし、死ぬというのも問題だ。我々の体には、宿主が生きていることを当てにしている細菌が大量に住んでいるからだ。自分が死ぬと言うことは、彼らの大半も殺してしまうことになる。いったいどうすればいいのか。生きるどころか、死ぬことすらできないではないか。そもそも、自分という存在が生じていなければ、こんな不思議なことは考えなくても済んだはずだ。

まあつまり、彼らは仏教で言うところの、無常という概念を知らないのだろう。

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