2010-07-09

現代の娯楽作品が理解出来ない

どうも二十歳を超えてからこの数年、現代の芸術が理解出来ない。芸術の定義は、なかなか人によって違い、現代の作品を芸術品とは認めない人種もいる。むしろ娯楽作品というべきだろうか。名称にはそれほど意味はないが、とにかく、理解出来ない。

例えば漫画だ。もう私には、最近の漫画の面白さが理解出来ない。無論、幼くなければ理解出来ない芸術も存在する。たとえば、のむらしんぼの「つるピカハゲ丸」や「かげきベイビー バーブー赤ちん」のような作品は、もう理解出来ない。しかしジャンプやマガジンも理解出来ないのは何故か。ジャンプやマガジンには、「週間少年」という枕詞がある。対象読者は少年であり、一般に、二十歳を過ぎた者を少年とは呼ばない。では、少年とは銘打たれていない漫画はどうか。これも、やはり理解できない。これはどうしたことか。

ではゲームはどうか。これも、まったく理解出来ない。描画性能はすばらしいほどに向上した。しかし、ゲームとしての面白さは、むしろ退化している。それに、どのゲームを見ても、過去の作品の続編ばかり。無論、過去のゲームで遊んだことのない現代の子供にとっては新鮮かもしれないが、すでに作品を知っている私にとっては、手抜きとしか思われない。グラフィックはすばらしい。だがそれだけだ。タッチパネルやWiiリモコンの類にしたって、大昔からあった。あの頃から比べれば、確かに品質は向上したが、格別に面白くなったとは思われない。

現代小説には、もはや読むべきものがない。今私が気分転換に読んでいるのは、今昔物語である。これなどは九百年ぐらい昔の作品だ。何故こんなに昔に娯楽を求めなければならないのか。

テレビ、音楽の類は、もとより子供の頃から理解ができなかったので、特に書く事もない。

ひょっとしたら、現代にまともな娯楽作品がないのではなく、単に私が現代の娯楽作品を理解出来ないだけなのかもしれない。そうだとすると、もはや私が時勢についていけないことを意味する。恐ろしいことだ。

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