2010-07-10

罵倒語に思うこと

「池沼キャラ」「原作レイプ」という言葉 - 萌え理論Blog

暴力性を内包した言葉を日常的に用いるのは、ネット外の常識からしておかしい。ネットでなければ、軽々しくそういう言葉を使わないはずだ。本当は注意が必要だと思う。

つーか逆だ逆。日本語には罵倒語にあたる言葉が足んねぇーんだよ。これは自然言語としてめっちゃ損だぜ。つーかお前、常識的に考えておかしいだろ。俺らは英語のfuckにあたる言葉ひとつ、満足に表現できねーんだぜ。ありえねーだろ。

俺が思うにはだな。まだ日本語は、口語と文語がありえねーほどかけ離れてんだよ。まともに批判しようとするなら、まずくだらない人名につける敬称問題から始まって、ですます調とである調の混同(お前、現実に口語で混同しない奴がいるか?)、正しい敬語(まず正しい敬語を定義せよ 10点)、方言の排除、等々、もう訳わからん。

ついでに、大和言葉じゃなくて、漢語を使わないと幼稚だと批判される。大和言葉で何が悪いんだよ。論点ずらしにもほどがあるだろボケ。左傳を丸暗記しろってのか今時。本居宣長ぐらい読め。

それもこれも、日本語は罵倒語が未発達だから起こるんだよ。

まあ、まだ救いはある。俺の見立てでは、最近敬語がだいぶ簡素化してきてる。最近の敬語は、みな、「~です」という形ですまそうとしている。これは、言語がより簡潔になるという点で、いいことだ。将来的には、敬語とか罵倒語などというくだらない境目などなくすべきだ。そうすりゃ、もっと簡単に会話ができるようになるし、バカバカしい論点ずらしの反論もなくなるってもんだ。

さて、現代仮名遣いにすら、未だに残っている表記と発音の不一致だが、こいつはどうすりゃいいのかね。表記を変えるには、相当強い強制力が必要だ。革命か戦争でも起こらない限り、この問題は解決できんな。

2 comments:

Anonymous said...

> 俺らは英語のfuckにあたる言葉ひとつ、満足に表現できねーんだぜ。ありえねーだろ。
> さて、現代仮名遣いにすら、未だに残っている表記と発音の不一致だが、
英語を引き合いに出しといて「表記と発音の不一致」とかもう、罵倒したいのに日本語では表現できない。

江添亮 said...

実はその間に、言文一致の歴史についての文章を書いていたのですが、どうもまとまらずにバッサリ消したのです。
その名残が最後のパラグラフです。