Windows 95のFDDのドライバーの責任者は、CD-ROMドライブのドライバーをも担当していた。(注意:これはCDFSファイルシステムとは違う。CDFSファイルシステムは、ファイルシステムチームの担当であって、ハードウェアドライバーの受け持ちではない)。私は、ある不思議なCD-ROMドライブの話を覚えている。
このドライブは、さる有名ブランド会社によって製造されていた。ドライブのパッケージには、これが完璧なIDE ATAPIドライブであることを宣伝していた。彼らは、いい仕事をしていた。このドライブは、すべてのATAPIコマンドを、ある僅かな点を除いて、完璧に実装していた。
彼らは、「お前はATAPIドライブか?」と質問するコマンドの実装を忘れていたのであった。
コメント欄によると、レイモンドはこの問題を、その後Windows 95でどのように解決したかまでは、把握していないようだ。結局Windowsは、そのベンダーのドライブを認識して良きに計らうハックをしていたというコメントもある。ちなみに、なぜ会社はそんな製品を製造、出荷して問題がなかったのかというと、その会社のドライバー(おそらくMSDOS用の)を使うと、ATAPIドライブとして認識されるからであった。
ちなみに、LG製のCD-ROMドライブが、ファームウェアのバグのため、とあるLinuxディストリのインストールでぶっ壊れるという事件もあったそうだ。
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