2011-03-04

値段のつけ方

たとえば、100円で売りたい商品があるとする。多くの店は、100円で売ることはない。98円で売る。同様にして、1000円の商品は、980円で売られる。これは、どの店でもやっていることである。

この、あまり正直ではない値段の付け方は、日本だけではなく、世界中で行われている。ただし、国ごとに事情が異なるので、微妙に値段の付け方も異なっている。

たとえば、アメリカでは、$10の商品に、$9.99の値段を付ける。日本では、999円ということは、あまり行われていない。大抵は、980円である。これは、歴史や文化の違いであろう。

フィンランドになると、€9.95になる。なぜならば、フィンランドのユーロ硬貨の最小単位が、5セントだからだ。

また、アメリカにおける、ガソリンの値段の付け方が面白い。たとえば、「2.99 9/10」などという値段を付ける。この9/10は、10分の9セント、すなわち、0.9セントであり、0.009ドルである。米ドル硬貨の最小単位は、1セントなのに、なぜこのような値段をつけるのか。それは、このガソリンの値段は、1ガロンあたりの値段だからだ。たとえば、2.99 9/10という値段で10ガロンいれるのならば、値段は29ドル99セントになる。

基本的な考え方は同じだが、事情が異なるので、微妙に値段の付け方も異なっているのだ。

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