[Phoronix] Raspberry Pi GPU Driver Turns Out To Be Crap
先ほど、Raspberry Piのユーザースペースのグラフィックスタックのソースコードが公開されるという期待できるニュースを伝えたのにもかかわらず、短時間のうちに、残念ながら完全なクソであったことが判明した。
Raspberry Piのグラフィックスタックが自由なソフトウェアになるというニュースは、賞賛を持って受け止められたが、実際にフタを開けてみると、何の意味もない公開であったことが判明したのだ。
今回、Raspberry Piが誇らしげにプレスリリースまで出しているが、全く無意味な誇大広告であったのだ。
Open Source ARM userland | Raspberry Pi
今回Broadcomが公開したのは、GPUドライバーのうちのユーザースペースの部分である。つまり、ユーザーランドのプログラムにOpenGL ESなどをインターフェースを提供するライブラリだ。Raspberry PiのカーネルGPUドライバーが、Linuxのmainlineに受け入れられない理由は、ユーザースペースのソフトウェアが不自由だったからだ。たとえカーネル自体は自由であったとしても、利用に際してユーザースペースの不自由なソフトウェアに依存しなければならないにであれば、意味がない。今回のユーザースペース側のドライバーの公開により、mainlineに取り入れられる可能性も出てくるわけで、当然皆、ぬか喜びをした。
問題は、その公開したユーザースペースのコードは、何の意味もないものだったということだ。本当の実装は、巨大なバイナリ・ブロブであるファームウェア内で行われていて、公開されたユーザースペースのコードというのは、単に薄いラッパーにすぎないのだ。
つまり、実装を改良することもできないし、バグを修正することもできないのだ。なぜなら、本当の実装は、未だにブラックボックスのファームウェア内で行われているからだ。
この事実の判明により、名だたるLinux開発者達は皆落胆した。Linuxのmainlineに取り入れるなんてとんでもない。
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