油断しているうちに、BBCで放送されていた伝説的なsitcomであるRed DwarfのシリーズXの放送が始まっていたようだ。全6話で、すでに各話のあらすじは公開されているようだ。
Red Dwarf (series X) - Wikipedia, the free encyclopedia
主要な4キャラである、Dave Lister、Arnold Judas Rimmer、The Cat、Krytenは、当時のキャストがそのまま演ずる。男ホーリーのNorman Lovettは、Back To Earthの制作時点でギャラで揉めたらしく登場しない。思うに、Krytenがホーリーの役割をどんどん奪っていったことだし、ホーリーを登場させても存在が薄いと思う。
そもそも、Red Dwarf本編は1999年放送のシリーズVIIIを最後に終わっていたはずだが、なぜ9をすっ飛ばして10なのか。というのも、この間に、Red Dwarf: Back to Earthという、三回に分けて放送された作品があり、これをもってシリーズ9に当てるという事らしい。また、Red Dwarfの内容がどんどん変な方向に行ってしまったこともあり、ストーリー上、そのまま続行するのが難しいので、わざと一つ欠番にして、「おっと、途中を飛ばして観始めたようだね」という効果も狙っているらしいということも、考察されているようだ。
何にせよ、これまでのストーリーを踏襲するとなると、シリーズVIIでNanobotが、分解したRed Dwarfを、乗員まで含めて再構成してしまったため、宇宙にただ一人生き残っているのはDave Listerだけではなくなってしまったし、Arnold Rimmerもホログラムではなくなってしまう。
シリーズXでは、原点回帰らしき工夫が見られる。というのも、Red Dwarfはシリーズを重ねるごとに、どんどん当初のコメディから離れてしまったからだ。とくに、最後のシリーズVIIIはひどいもので、やたらに特殊効果だけが強調された作品に成り下がってしまっている。
ただ、どうしても役者の年齢が50代なので、色々と苦しい部分もある。それでなくてもカチャンスキーの役者は一度交代しているのだが、やはり魅力的な若い女性という役割を演じるには、どうしても年齢上の問題がある。Back To Earthでも、最後の数分、厚化粧した状態で無理やり登場させただけだった。
ただし、熱狂的なファンなら誰でも思うだろうが、カチャンスキーを主要キャラとして出してしまうと、作品が面白くなくなってしまう。シリーズVIIの中盤からはひどいものだった。なにしろ、カチャンスキーは若く魅力的な女性というだけでなく、階級的にも相当に上のNavigation Officerなのだ。秀才なキャラであり、一部の機械よりも下の階級、Skutterよりは上という落ちこぼれキャラの中で、浮いた存在になってしまうからだ。
今回のシリーズXを見ると、老けて落ち着いた顔になっているChris BarrieがpratなRimmerを演ずるのは、やはり少し違和感がある。
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