2013-01-12

デススター建設署名に対するホワイトハウスの返答

少し前、アメリカ合衆国政府の署名サイトで、デススターを2016年までに建設できるよう資源と資金を確保せよとの署名が立ち上がり、ホワイトハウスによる公式の返答の義務が生じるだけの署名が集まった。

それに対し、ホワイトハウスが返答した。

This Isn't the Petition Response You're Looking For | We the People: Your Voice in Our Government

どうやら、オバマ政権のホワイトハウスには結構な物書きがいるらしい。

デススターを2016年までに建設できるよう資源と資金を確保せよ

に対する公式なホワイトハウスの返答

これは期待しているような署名への返答ではない。

By Paul Shawcross

政府は職の確保と強固な国家防衛に共感するものの、デススターは現実的ではない。以下はその理由の一部である。

  • デススターの建設には$850,000,000,000,000,000以上かかることが推定されている。我々は負債を減らすべく努力しているのであって、増やすのではない。
  • 政府は惑星の破壊を支持しない。
  • なぜ一人乗りの宇宙戦闘機に破られる致命的な欠陥のあるデススターに数えきれないほどの血税を費やさねばならないのだ?

しかし、注意深く調べれば(ヒント)、すでに空に浮いているものに気がつくはずだ。月ではない。宇宙ステーションだ。いかにも、我々はすでに巨大にしてアメフトグラウンドの大きさの国際宇宙ステーションを地球周回軌道に持ち、この宇宙ステーションは我々人類がいかにして宇宙で長期滞在できるかという研究に貢献している。宇宙ステーションには6人の宇宙飛行士--アメリカ人、ロシア人、カナダ人--がおり、現在、生活し、研究し、長期にわたって宇宙での滞在方法を研究し、定期的に宇宙船を迎え入れ、船内の修理活動等をしている。また、我々には、二つのロボットによる研究施設を持っている。その内の一つは、レーザーを装備し、火星を探査して、あの赤茶けた惑星における生命の痕跡を探っている。

そもそも、宇宙はすでに政府専用ではない。民間のアメリカの企業が、NASAのCommercial Crew and Cargo Program Office(C3PO)と協力し、物資運搬を行なっているし、いずれNASAのために人間をも運搬するであろうし、近々月への有人探査も計画している

アメリカ合衆国はケッセル・ラン[訳注:スターウォーズにおける宇宙航海路の名称。主に違法な運び屋が帝国から隠れて物資を運搬するのに使う]の12パーセクにも及ばないが、我々には太陽系を離れつつある二つの宇宙船があり、さらに太陽表面に向かって飛ぶ観測船を建設中である。我々は何百もの他の恒星系の惑星を発見しつつあり、宇宙の初期の姿をとらえるハッブル宇宙望遠鏡の強力な後継機を開発中である。

我々にはデススターはないが、宇宙ステーションには浮遊する補助ロボットがおり、ライトセーバーの使い手であり、高度な(マシュマロの)大砲を操作できる大統領がいる。さらに国防高等研究計画局があり、ルークの腕や、浮遊するドロイドや、四足のウォーカーの開発と研究をしている。

我々は未来に生きているのだ。楽しみ給え。いや、よりよいことには、科学、技術、工学、数学の分野のキャリアに進み、開発を手伝い給え。大統領は史上始めてのホワイトハウス科学フェアや、ホワイトハウス天文ナイトを開催した。何故ならば、大統領はこれらの分野が我が国の将来にとって重要であり、アメリカ合衆国が世界に先導してデカいことを為すために必要であることを認識しているからだ。

科学、技術、工学、数学の分野のキャリアを進む者らにフォースの守りあれかし。デススターの惑星や恒星系全体を破壊する力も、フォースの力の前には大したことがないのだ。

Paul Sawcrossは管理と予算のホワイトハウスオフィスにおける科学と宇宙部門の長である。

ちなみに、デススターはあまりに規模が巨大であり、設計上の欠陥があるにも関わらず建設され、一度失敗したのにも関わらず、偉い人のメンツを維持するため、またほぼ同じ設計図を元に再び建設するという、大きなプロジェクトの典型的な失敗をすべて踏んでいる。

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