2013-04-03

Joel on Software: 特許みかじめ

The Patent Protection Racket - Joel on Software

Joel on SoftwareのJoel Spolskyが、特許ゴロを現代版のヤクザのみかじめに比している。

この低成長経済の中でも急速に発展しつつある米国の業界とは、特許ゴロみかじめ業界だろう。ソフトウェア特許に関する訴訟は、1999年に比べて3倍になった

とてもオイシイ商売だ。

一、ソフトウェア特許を買う。特許は何百万件とあり、どれも曖昧で理解不可能である。

二、注意深く細工された書面を、小規模ソフトウェア会社、iPhoneアプリ開発者、ネット業者に送る。ここが一番むずかしい。書面の受取り主には、その書面がカネを払わなければ訴訟を起こす脅しに見えなければならないが、一方法廷では、すばらしい新技術のライセンス契約のお誘いに見えなければならない。つまり、一方にのみ脅迫にみえる脅迫でなければならない。

三、数千もの小規模なソフトウェア会社が弁護士と相談している間、気長に待つ。彼らはいずれ、詐欺師にカネを払ったほうがマシだと気がつくだろう。なぜならば、法廷で争いをはじめるだけでも何百万ドルもかかるからだ。

四、儲け儲け

どうもこの手に見覚えがないか? そうだ。これは教科書通りのみかじめ料だ。これは組織的犯罪である、至極明白だ。これは法の悪用であり、特許の悪用であり、邪道である。

組織的犯罪にあたって、文明的な人間は決して支払わない。もし支払ったならば、それは犯罪者に資金提供をしたということであり、次の攻撃の手助けをしたことになる。まあ、気持ちは分かる。お前さんはアプリ内購入機能をもった小規模なiPhoneアプリを書いただけで、何も争いなんてしたくないんだろう。しかし、詐欺師にカネを払うということは、彼らに資金を与え、さらにまた別の開発者を脅すための種にしてしまう。お前は単に「都合よく」振舞っただけではない。お前もダークサイドに落ちるのだ。すまんね。人生は時に情け容赦ないが、時として、立って望まぬ戦いで争わなければならない時もあるのだ。

文明的な人間は決して支払わない。彼らは団結して、戦い、問題を取り除く。EFFは特許を改正するための運動を始めた。我々が支援するStack ExchangeのAsk Patentsで、いくつかのゴミ特許は未然に防げるだろう。

Application Developers Alliance(筆者は現在この団体の議長である)は、何度もDeveloper Patent Summitを世界の15都市ツアーで開き、特許ゴロに対して結束して戦うための土壌を形成している。住んでいる場所に来たのならば、会議に参加して--筆者は4月9日のサンフランシスコ会議にいく--何ができるかを学べ。

No comments: