Ubuntuのレポジトリにある、気になるいくつかソフトウェアパッケージのバージョンを、Ubuntu – Ubuntu Packages Searchから調べ、Ubuntu 12.10と比較してみた
Linuxカーネルは、3.5から3.8になった。カーネルの個々の変更にはうといので、とくに何の感情もない。3.8は現行の最新の安定版リリースだ。
gccは4.7.2から4.7.3になった。これはバグフィクスだけでエキサイティングな変更はない。残念だ。gcc 4.8はすでにリリースされており、C++11のコア言語対応が充実し、libstdc++もだいぶ改良されているのだが、ごく最近のことなのでまだ入らないのだろう。はやく3.8になってほしい。
clangは3.0から3.2になった。3.2は現行の最新版の安定リリースだ。Clangは3.3で大きく化ける。Linuxカーネルをビルドするための変更が公式に取り入れられたし、C++11のコア言語の機能を完全に実装している。もっとも、3.3はまだリリース日すら決定されていない状態で、GentooやArchのような人柱上等なディストロではない以上、現時点では仕方のないことだ。
libc++はいまだにパッケージが存在しない。libc++もC++11の標準ライブラリを完全に実装している。また、GNU/Linux環境でのビルドするためのcmakeスクリプトやドキュメントも整備されたし、そろそろいれてほしい。一応、Debianにはexperimentalに入っている。
Debian -- Package Search Results -- libc++
ibusは1.4.1から1.4.2になった。これも基本的にほとんど変わらない。最近のUbuntuのコミュニティ開発者では、ibus 1.5はイケてないとのもっぱらの噂だ。そこで現在fcitxをテスト中だという。
mozcは1.5から1.6になった。
もちろん、気にいらなければ自分でビルドすればいいだけの話だが、手動でのソフトウェアの管理は面倒だ。やはりメンテナーによってしっかりと管理されたパッケージマネージャーによる恩恵にあずかりたい。結局、自由ソフトウェアを手軽にビルドできる環境なのにもかかわらず、どうしてもひつようなclangとかlibc++以外はパッケージに頼っている。どうせ半年待てばいいだけなのだ。
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