というわけで、Ubuntu 13.10にアップグレードした。Ubuntuのアップグレードというのは、いつも言い知れぬ不安を感じる。
これはUbuntuだけではなく、大抵のGNU/Linuxベースのディストリビューションに言えることだが、非常に変化しやすいということである。不自由なWindowsユーザーが、GUIの配色がちょっと変わったとか、スタートボタンの有無で一喜一憂している程度の変更がバカバカしくなるぐらい、GNU/Linuxベースのディストリビューションは頻繁に変わる。不自由なWindowsでは、設定ダイアログなどにまだWindows 95の時に書かれたものが残っているそうだが、Ubuntuでは、設定のUIなど、数年経つとまるっきり変わってしまう。
このような素早い劇的な変化は、且は機能向上のためになるとはいえ、オマエのカーチャンのためには、使いづらい。
さて、Ubuntu 13.10にやってきたiBus 1.5がクソすぎることはすでに述べた。ここでは、その他の事についてみていこう。
まずは、主要なソフトウェアのパッケージだ。単にUbuntuのパッケージのバージョンが知りたいのならば、Ubuntu – Ubuntu Packages Searchで検索できる。
何はともかくVimだが、2:7.3.547が2:7.4.000になっている。筆者はVimの更新を逐一追ってはいないのだが、聞くところによれば、これには500個以上ものパッチによる変更が含まれているそうだ。少なくとも、Vimが急に、Emacsのように使いづらくなったりはしないので、問題はない。
GCCは、4.7.3から、4.8.1になっている。GCC 4.8.1は、とても興味深いバージョンである。なぜならば、4.8.1は、まだ規格違反のバグがあるにせよ、C++11のコア言語に関しては、一通り実装しているからだ
C++0x/C++11 Support in GCC - GNU Project - Free Software Foundation (FSF)
GCCを双璧をなす、最近勢いをつけて調子に乗っているClangはどうか。Clangは3.1から3.2になっている。ところが、どうもUbuntuには、clang-3.2, clang-3.3, clang-3.4というパッケージがあるようだ。それぞれ、パッケージに含まれたバージョンに対応しているようだが、3.4はまだ安定版がリリースされていない。どうも、スナップショット的な扱いのようだが、それならclang-snapshot的なメタパッケージもあると便利なのだが。
chromium-browserは28から29になっている。UbuntuではFirefoxは特別な扱いを受けているので、サポート期間にあるリリースならば、Firefoxは定期的に更新されている。Chromiumもその性質上、リリース内でたまに更新されているのだが、Firefoxほど頻繁ではない。
よくわからないこととしては、アップグレードを適用した再起動後に、メニューによるシャットダウンができなくなったことだ。操作はできるが何も反応がない。幸い、shutdown -hは効いた。問題を再現しようと再び試したところ、今度は問題なく動いた。よくわからない。シャットダウンのような根本的な機能が、GUIから操作できなくなることがあるというのでは、まだUbuntuはオマエのカーチャンが使えるレベルに達していないと言える(ただし、オマエのカーチャンがカーネルハッカーやロケット科学者である場合を除く)
8 comments:
アップグレードで頭を抱えたくないならローリングリリースモデルのディストリビューションがいいですよ。
面白そうではあるですが、私はこういう一喜一憂は半年に一度で十分です。
素直にLTS(長期サポート版)にしておけばどうですか?
少なくともメイン環境は。
既に検証専用機か仮想環境で13.10を使って
レポートしているのかもしれませんが。
まあ、LTSのまま動かないと
インストールする数々のソフトのバージョンも
止まってしまうというデメリットもありますけどね。
なんだかんだでUbuntuを使ってたんですね。
私はCanonicalの思想がキライなので使ったことも無いですが。
ローリングリリースでもgentooなら安心して更新できますよ、自分でバージョンが選択できますから
Ubuntuに対抗する、いいディストリビューション(オマエのカーチャン的に)が何かないですかねえ。
FedoraやopenSUSEは何か違う気がする・・・
現時点ではUbuntuからやな感じを差し替えたものが現実的?
Xubuntu はどうでしょうか。 UI はありきたりで Ubuntu よりも変動が少ないので、取っ付き易いのではないかと思います。日本語入力環境を独力で整えなければいけないところが難関ですが。
Ubuntuの最新へのアップデート(今、13.10)は、試験的にあまり使わないノートでやってます。メインはやっぱ12.04ですね。12.04も13.10もできることは変わりません(開発環境だと変わるでしょうけど)。カーネルは13.04から変わりましたがパフォーマンスを含め効果の程は不明ですね。笑。ビデオカードのドライバがいつもダメなんで、諦めてGPU内臓のCPUを使いたいなっとこの一年くらい考えています。
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