親父と酒を飲んでいたところ、親父が言うことには、この前、大徳寺に行ってきたらしい。常には公開されていない場所を見て、おお、三十年ぶりだと感傷にひたっていた。ところが、後からいかにも年取った爺さんがやってきて、ぽつりと一言、
「おお、五十年ぶりだ」
さすがにこれには参ったということだった。
さて、大徳寺の帰りに、有名な大徳寺納豆というものを買ってきたらしく、思い出したように棚から出してきた。食べてみたが、筆舌に尽くしがたいほどマズかった。お茶受け、酒のアテなどに、好きな人はよく食べるそうだが、にわかに信じられない味である。
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