2008-11-13

いかなる広告を行おうとも、すでに死語となった言語のコンパイラならば意味がない

The Old New Thing : Doesn't matter what your marketing technique is for your compiler if nobody actually writes code in your language any more

Terry Zinkのアンチスパムブログは、以前にも、恒例のリンク集記事で紹介した。スパマーはどれぐらい儲かるかという記事は、とても興味深いものであった。就中、売り上げ率が非常に低いというのが目を引いた。たったの0.12%しかクリックされず、しかも、そのクリックされたうちの売り上げ率は、たったの0.5%なのだという。よって、実際の売り上げ率は0.0006%である。それにもかかわらず、スパマーは週七千六百九十ドル、あるいは、年三十万ドルも稼ぐという。スパムトラフィックの監視を試みた研究者は、また別の概算を立てている。Terryの話が、実際のスパマーの話だから、更に興味深い。

そういえば、マイクロソフトのFORTRANコンパイラに関する仕事をしていた人の話がある。(昔はMSのFORTRANコンパイラがあったんだ。本当だよ) その人が言うには、コンパイラのマーケティングのため、ある有名なコンピュータ雑誌の購読者に向けて、マイクロソフトFORTRANに対するアンケートハガキを送ったことがあった。

「大抵、この手のダイレクトメールの返事は、まあ3%か4%ってところだね、上手くやれば。結果は二つだったよ。」
「2%か。まあ、悪くないんじゃない。FORTRANだしね」
「違う。2%じゃないんだ。二つだったんだ。全部で二通しか返ってこなかったんだよ」
「えー」

MSがFORTRANコンパイラを作っていたとは初耳だ。

No comments: